. ページ4
.
ｻﾞｯｸ｢…どういう意味だ？｣
ｷｬｼｰ〔あらやだ、わからない？
でもいいわ、だからこそ罪人なのよね。
そういうの罪人らしくて好きよ。それにバカな子も可愛いわ。
ねぇ、ザック？
本当にあなた達というあの子が可哀想。
そんな変な約束に巻き込まれて、ね…
では引き続き刑罰をお楽しみくださぁい♪〕
ｻﾞｯｸ｢……道具、か。
……あぁ、ムカムカしてきやがった。｣
ﾚｲ｢ザック？｣
ｻﾞｯｸ｢今あんま話しかけんな。｣
ﾚｲ｢でも…｣
___ｶﾞｼｯ
ﾚｲ｢！！｣
牢屋から手…！？
足を掴まれた…！
___ﾀﾞﾝｯ
｢アﾞアァアアァﾞｯ…｣
ｻﾞｯｸ｢踏んだだけで肉が崩れるなんざひでぇ有様だなあ。
あいつの言う'飼い殺し"を選んだからこうなっちまった。こうなりゃあ使いもんになんねぇ、道具以下じゃねぇか。俺より馬鹿なヤツもいるもんだな！｣
___ｶﾞｯ、ｶﾞｯ、
ザックはそう言いながらずっと手を踏み潰している。
…なにか変……？
ﾚｲ｢…ザック。……ザック。｣
ｻﾞｯｸ｢！｣
ﾚｲ｢……もう生きてない。｣
ｻﾞｯｸ｢ﾊｰｯ、ハーッ…ﾁｯ。｣
ザックは踏み潰すのをやめ、また歩きだした。
さっきからザックがなにか苛立ってる…
___でも、自分の気持ちさえわからない私にはザックのこともわからない。
夢女がいたなら、夢女はなにをしたかな…
私ならなにが出来るのだろう…
……
___ｷﾞｨ…
扉を開け、中に入ると本当に細い縄がそれぞれの陸地にかけられている。
ただほんのそれだけ。手すりもなにもない。
下は、針山だ…
ｻﾞｯｸ｢んだよこれ。
この下、危ねぇ床してんな。｣
ｷｬｼｰ〔はぁい、ようこそ！
よくまぁここまで来れました！
見ての通りここは落ちたらブッスブスになって死んじゃいまーす！
とは言ってもたいしたことないの。
ただ道がふたつあるだけ。
行き着く先もちょっとした違いがあるだけ…
どっちを選んでも構わないわ！
でもどうしようかしら？
なにせあなた達はふたりいるのよねぇ。
___ねぇ、あなた達。
そろそろ決別すべきじゃない？
あなた達の約束、滑稽なほど無意味に見えるわ。
どうせ死んでしまうことを考えれば不公平な約束だと私は思うのよねぇ。
まぁいいわ！
どうせこの部屋じゃふたりとも同じ道は通れないでしょうし。
うふふ、頑張ってね！
どちらが先に断罪されるか待ってるわ！
あーっははははは！！！〕
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春猫(プロフ) - もちもちさん» もちもちさん、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年11月14日 20時) (
レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 面白いです！これからも投稿頑張って下さい！ (2020年11月14日 17時) (レス) id: 605db3ee9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月11日 7時
