[第16話] 銃殺刑の部屋にて ページ11
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レイside.
ザック「今だけ俺に殺されるな…」
レイ「……うん。」
……
レイ「…はぁっ、はっ…は、」
___タタタッ…
私はザックから逃げた。
もっも早く、早く…!
レイ「…あっ!」
___ズザッ
途中の石でつまづいてこけてしまった。
____ザグンッ
足元に鎌が刺さる。
ザック「ヒャハハハハッ!」
モタモタしてられない…!
すぐ走らなきゃ…!
逃げなきゃ……!
___あの時と違う。
私が生き延びるためじゃない。
今度はザック自身のために___…
走り続けると先に扉があるのが分かった。
…今だけ、ザックに殺させない___…!
___バンッ
レイ「はぁ……!
行き止まり…?」
さっきの扉を開け、入ると行き止まりだった。
そんな…
____コツ、コツ…
ザック「ハーッ…ハーッ…」
レイ「……」
ザックは私に追いついて、また私の首に鎌を構えた。
もう……終わりだね…
私は目を閉じた。
___タァンッ
ザックの右腕から血が溢れ出した。
銃で撃たれた、の…?
レイ「ーーーー…!」
キャシー「あーっははははは!!!
はぁい!よくここまでいらっしゃいました!
いいところを中断しちゃってほんとにごめんなさぁい。
だってここは銃殺刑の部屋だからせっかくだし
撃ってあげたの。
ほら見て。たくさんの銃口があなた達を取り囲んでいるわ。
これ全部ボタン1つで弾が撃ち込まれるのよ?
素敵でしょう?
…ねぇ、あなた達の仲間割れとっても愉快だったわ!
特にザック!
あなたは模範的で私の理想の罪人ね!
足掻いたところで結局は衝動が抑えきれないなんてほんとステキ…!」
ザック「…うる……せぇ…」
ザックは立ち上がろうとしていた。
フラフラしてる…止めなきゃ…
レイ「…ザック!」
ザック「よるな!殺すぞ!!!」
キャシー「あーっははははは!!!
ホラホラホラ!撃たれた痛みでちょっとは理性的になったみたいだけどこれだもの!
が、ま、ん♡できないのよね?」
ザック「フーッ、フーッ…」
キャシー「ねえ、レイチェル・ガードナー。」
レイ「?」
___パチン、ジャラララージャン!
あの女の人が指を鳴らすと、ドラムロールが流れある場所が照らされた。
キャシー「あなたにはこれをあげるわ!」
照らされた私の足元には"銃"が置いてあった。
レイ「……。」
キャシー「それがあればあなた達は五分五分でしょう?」
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春猫(プロフ) - もちもちさん» もちもちさん、コメントありがとうございます!頑張ります! (2020年11月14日 20時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 面白いです!これからも投稿頑張って下さい! (2020年11月14日 17時) (レス) id: 605db3ee9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年11月11日 7時