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雪が望月の方を見やると、望月は明らかに動揺していた。目を伏せたまま、辺りをせわしなく見回している。その様子は、いつもの望月の言動からは考えられない程に落ち着がなく、雪でさえ望月が取り乱している事がわかった。
 いきなりの望月の変化に、雪は驚いた。こんなに不安げな先輩は見たことがない……。
「先輩……」
どうしていいかわからず、そう声に出すのが精一杯だった。
 それに答えるかのように、望月は掠れた声でぽつりぽつりと話し始めた。
「……しってたと、思ってた。知ってたから、こんなに、親しく接してくれたんだと……。けど、知らなかった、雪ちゃんは。私が、社長令嬢だってこと。知らないのに、優しく接してくれた……。それなのに私は……」
そこまでしゃべると望月は、自嘲ぎみに笑い、
「バカ、だねぇ、私。ずっと、“私を特別視しない人”を探してて、その人が、すぐ近くにいたのに……。そんな、かけがえのない人を、知らないうちに、自分から進んで、なくすとはね……。ホント、大バカだよ。私は…………」
そう言い終えるやいなや、座りこんで泣き崩れてしまった。
 雪には望月の話している事がよくわからなかった。社長令嬢とわかっただけで、こんなに悲しむ理由が雪には理解できなかった。

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設定タグ:百合 , 束縛 , 倒錯   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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イワナガ印の腐った猫缶 - 誠に勝手ながら、しばらくこの小説の更新をお休みさせていただきます。更新を楽しみにしてくださっている皆様には、本当に申し訳ございません。 (2017年12月27日 13時) (レス) id: 4b9c3cb198 (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - ムスカリ@ハイセファンクラブさん» ひぇえええええぇえぇええ!! あ、ありがとうございます!! そういっていただけて嬉しい限りです! ご期待にそえるよう、これからも更新頑張ります! コメントありがとうございました! (2017年12月18日 22時) (レス) id: 4b9c3cb198 (このIDを非表示/違反報告)
ムスカリ@ハイセファンクラブ(プロフ) - 私この作品とても大好きです!これからも更新頑張って下さい! (2017年12月18日 0時) (レス) id: f0fd22494b (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - 今まで失踪すいませんでした! スランプちゃんが私の所に来ていたものですから……。これからは、なるだけちゃんと出しますので……。これからもよろしくお願いします!! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 8440609dae (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - おかげさまで、1000hitを達成することができました! これもひとえに、いつも読んでくださっている皆様のおかげです! これからも、この二人の物語をお楽しみください!! 今回は本当にありがとうございます!! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 8440609dae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イワナガ印の腐った猫缶 | 作成日時:2017年11月12日 3時

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