好きだ29 ページ30
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モブ1「なーなー、岩泉!お前の彼女って大学生ってマジ?」
『あ"?、、なんで知ってんだ。』
モブ2「及川が言ってた。」
『あのクソ川!』
及「なーに、俺の話〜?」
『てめぇ、何勝手に人の彼女の話してんだ!』
及「いいじゃん、唄サン美人なんだし!そ〜言えば岩ちゃん、手話はどんだけ覚えたの?」
モブ1「手話?なんで?」
及「岩ちゃんの彼女、耳聞こえないんだ。」
モブ2「マジ?それってどーなん?大変なんじゃないの?」
モブ1「会話もできねんだろ?」
『会話って言葉交わすことだけじゃねーだろ。』
モブ1「岩泉、かっけぇ〜!!」
及「言うようになったね、岩ちゃん!!!」
確かに会話が噛み合わなくて時々厄介な誤解を生むこともある。
しかしお互いの声が聞こえないからこそ他の方法で精一杯自分の想いを相手に伝えようとする。
だからこそ俺達はもっと深い場所で繋がっていられる。
モブ2「でもやっぱり切ねーな!」
切ないか。
まぁ、そうかも知れねぇ。
でも、そんな恋があってもいいと思うんだ。
唄サンと一緒なら。
切ない恋の形が俺達2人の恋の形だ。
『あぁ、でも俺、、最高に幸せだ。』
ノロケやがって!と友人にド突かれながら俺は今日も耳の聞こえない内気なようで芯の強い可愛い彼女のことを想った。
きっとこの想いも彼女に届いているのだろう。
だって俺達は言葉なくとも会話ができるのだから。
〜fin〜
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作者名:晴雛 | 作成日時:2017年12月3日 4時