やからちゃうねん！ （5）

#240 ページ50

剛 side



未だ帰ってこない同居人、基 恋人の為に料理を作る。





剛「ん、…ええ感じや」





光一の好きなハンバーグとポテトサラダ、


いつもより具だくさんのコンソメスープ。


明日は野菜を食卓に出してはいけないということで僕なりの考慮。





剛「ふふ はよ帰ってこんかなぁ…」





８時過ぎ。


光一は各出店の余った食べ物を確認しとるらしい。


明日はまかないみたいな感じで出るから…。





剛「〜♪〜♪〜♪」





生徒会のステージ発表、なにすんねやろ。


楽しみでしかたない。


前は劇しとったから、…今年も劇かな。





剛「…ふふっ」





そう考えると光一の役が気になる。





ー ガチャ





あっ、





剛「おかえり！」





光「おうおう 菜箸持ったまんまくんなや(笑)」





剛「ええやろ 別に」





光「危ないわあ」





剛「刺したろか」





光「なんでやねん」





剛「ご飯、もうできてるけどお風呂にする？」





…あ、…この会話…。





光「そやな、先お風呂入ってくる」





剛「はいはい」





どうせ伝わってませんよね〜。


分かってますぅ。





光「剛は？」





剛「え？」





光「もう入った？」





剛「や、まだやけど」





光「んじゃ一緒に入ろう」





剛「え？、、あっ、ちょっ…と！！」





山賊が手にした宝袋のように担がれる僕。


菜箸っ、菜箸…っ！！





光「ほら脱いで」





剛「ま、待って光一っ」





光「待たへん」





エプロンを脱がされＴシャツに手をかけられる。


その慣れた手つきに嬉しくも残念であり、





剛「はぁ…」





もうため息しかでてこない。





光「諦めた？」





剛「うん」





光「そ」





剛「菜箸置いてくるからちょっと待ってて」





光「ええやん」





剛「だーめ。スープの火も切ってへんし」





光「はいはいどうぞ―」





上半身裸で火を止めにいく。


菜箸をシンクに置いて クローゼットから自分の服を取り出した。





光『つよし〜 入ってきてもええで〜』





…先入っとんかいな。


オレンジの入浴剤を手にしていざお風呂場へ。





光「うひゃひゃ(笑)」





剛「光一ちょっと、」





空いたスペースに入浴剤をふりかける。





光「ん」





手の平を僕にむける仕草は…、、


粉かけろいうことか。





光「うひゃひゃ(笑)」





剛「んふふ」





子供か(笑)

この小説の続きへ→←#239

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す