☆四話 ページ7
目が覚めた。枕もとの時計を見ると8時を少し過ぎたくらいだった。
8時過ぎか〜、まだ大丈夫……じゃねえな、うん。
あわてて飛び起きて学校に行くも、時すでに遅し。確実に遅刻だ。
俺がついてから数秒後に、リーダー達が来た。とはいえ、琥珀はすでに来てたけど。
あぁ、やっぱこの流れだ。デジャヴってやつだよ、たぶん。……一週間に何度もあるけど。
あ、先生来た。
「みんなー、遅刻ねー」
やっぱそうくるよね。こんなことがほぼ毎日あるから、俺らの遅刻日数はかなり多い。絶対内申にひびくぞ、これ。見逃してくれないんだよね、この人。まぁ、今回は……というより今回も先生のせいなのだが。
「せんせー、あのあと先生が見捨て……先に帰ってしまったせいで、俺らあの学校の中で迷って……」
「言い訳しても、遅刻は遅刻ね」
「でも……」
「ほらみんな、早くいかないと授業始まるよ」
先生が言った直後、1時間目の予鈴が鳴る。……タイミングよくないですか、先生？
「じゃあ、そろそろいくね。私も授業あるし」
そう言い残して去っていく先生。もちろん、わすれずに手を振っていく。なんだあの天使は。
ふと隣を見ると、俺以外のやつらも悶えている。翡翠にいたっては、すでに鼻血がでてる。
……だめだ。こんな茶番をしている場合じゃない。絶対担任に怒られる。
「……あの、そろそろ行かないとやばくないですか？」
「え？」
「時間……」
気のせいか、みんなの顔が引きつって見える。沈黙が重い。
数秒後、その沈黙を破ったのはリーダーだった。
「……いくか」
「おう」
重い足を引きずって教室へと向かう。
「じゃあまた放課後な」
そして放課後。いつも通り翡翠の自転車置き場にあつまる。なぜかそこが俺らの集合場所なのだ。
そしてそのこととは関係がないのだが、今日はやけに翡翠が笑顔だった。どうやら、相当きげんがいいようだ。まあ、理由はだいたい予想がつくけど。
「すずさん、今日愛沢茜が学校休んでた！」
俺の姿を見つけた翡翠が叫ぶ。だいたい予想していたとはいえ、それを叫ぶのはどうかと思うのは俺だけなのか。……やめよう。つっこんだら負けだ。とりあえず、無難な答えを返す。
「よかったじゃん」
その後は、いつも通りたわいもない話をして、最後に次のターゲットをだれにするかを話した。
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鮭植物 - 色々あって、15話加筆しました。 (2018年2月5日 19時) (
レス) id: c73bb7fdfd (このIDを非表示/違反報告)
涙戯＠そこひれ(プロフ) - あけましておめでとうございます、日に日に増えていき楽しくなってきました、今年の黒獏もよろしくお願いいたします (2018年1月1日 18時) (レス) id: 4411fb7380 (このIDを非表示/違反報告)
鮭植物 - 皆様、明けましておめでとうございます。作者陣の都合もあり、更新は昨年に引き続き亀のようにゆっくりになるとは思いますが、今年も黒獏を宜しくお願い致します。 (2018年1月1日 14時) (レス) id: 069861b6b5 (このIDを非表示/違反報告)
沫斗＠noir(プロフ) - コメント欄かなしい、、、、 (2017年10月26日 20時) (レス) id: 4411fb7380 (このIDを非表示/違反報告)
Alyssum - MFさん» ドンマイ (2017年8月7日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そこひれ＠そこの引き出しレタス x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年5月28日 18時
