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…ストーリーは、こうなの。
すばさんに主役をやって欲しくて
そこから考えたんだけど…
話し出すAのわくわくした顔を眺めて
こっちまで胸が苦しくなった。
すばるも静かに聞いていた。
何回も何回も聞かされた話だろうに
飽きもせず、頷いていた。
夢を追いかける主人公とそれを支える仲間たち。
ドリボか。
伝わらへんやろうけど、こっそり思う。
「来年にはクランクイン出来るように
今は調整と根回しと資金繰り。
大変だけど、皆が助けてくれるし。
ほら、映画って一人とか二人とかの世界じゃないから」
格好良えこと言いつつ、しっかり鍋も空にしていく。
あーお酒は美味しいなーなんてそっちも進めていた。
「あんま強ないんやから、そこら辺にし」
「横山さんと私、初めて飲んでるじゃん。
なんでそんなこと」
「いや」
「まだ異世界の話してるの？」
にやにやと赤い顔で笑うそれに辟易する。
「でも言う通りや。
監督、死ぬほど弱いねんから」
すばるの助け舟が出た。
やっぱり元の世界のAやから
アルコール分解能力やって同じなんやし。
それにしても、すばるはすばるではない。
すばる'や。
変わらへんように見えるけど、この人はこの世界の人。
変な感じや。
「大丈夫、まだ遅くもないし」
「でももう少しで終電やで。
また、アレ呼ぶん？」
「アレって？」
俺の問い掛けに、すばるが答えた。
「男や。」
ええ、と口から洩れる。
居んのかい、そんな相手が。
「まだ飲めるよー」
「無理したらあかんて。
明日やって何かあるってさっき言うてたやんか」
「あー、カサブランカの打ち合わせ…」
「カサブランカ？」
「横山さん、知らないの？
ほら、化粧品会社の。
あのね、映画の、メイクに協賛してくれて
コラボコスメ出すの、」
知らへん化粧品会社の名前やから、
よく分からないまま通り過ぎていたようだ。
「大事な仕事やんか。」
「大丈夫だって、午後だもん」
「俺、送ってこうか、」
「自分、飲んでたやろ」
「どうしようかな、」
「何でもいいからとりあえずアレに連絡してみ。」
「起きてるかな」
「どーせ監督、
『今日すばさんとご飯行くー』
とか言うたりしてんねやろ、アレに」
「うん」
「せやったら起きてるやろ」
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��エラスムスによれば 「酒の中に真理あり」とのことですが やはりボディガードはイケメンで有るべきでしょうか→←.
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ひるた(プロフ) - このような文章形態のお話、大好きです。首を長くして更新を待っております。文章がもう…ド性癖です。なにかの作品の影響を受けられたのでしょうか…？ (2023年1月16日 2時) (
レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月12日 21時
