検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:66,373 hit

足りない私より、なりたい私に ページ45

足りない私より、
なりたい私に【A】







東京一日目。

いつものように、MCまで進む。




水を飲みながら、今日くらいまでは
まだいいかと判断して話題を振る。









「ドラマ、あのみなさん見てくれました?」


「いや、良かった、Aが。」









よかーまさんがいつもの顔で褒めてくれる。


会場からも(言わせたようなものだけど)
褒め言葉が飛んだ。









「こんなこと夢にも思わへんかったけど
ああやって見える形になって、
しかも、それに、エイトのね
みんなが出てくれたのも、嬉しいし」



「なんか人生に参加した感あったよな」



「いや、みんなしてるやん参加。
私の人生に参加してるよ、ずっと
てか、私もしてると思ってるし」



「俺の」



「よかーまさんの」









吹き出すよかーまさんを横目に
信ちゃんがまとめようとする。









「まあね、無事放送も終わって、」


「響平さんも来てくれはったね」









すばるくんがゲストで出たおじいちゃんのことを出す。









「似てへんはずやねんけど、3人、似てるよな」









章ちゃんが感心したようにほのぼの付け加えて、
「あ、それ分かるわあ」とおーくらくんが頷いた。









「最近言われんねんそれ」


「不思議やな」


「そもそも、琴子さんと似てる」









しみじみするどっくんに、まるちゃんが呟く。









「私が?」


「そうそう」


「まあ、でもお手本やからね」









その日の夜、よかーまさんとおーくらくんで
ホテルで3人で飲んだ。

(裏テーマはよかーまさんの部屋を荒らすこと)









「あ、そう言えばね、初めて、お墓参り行ったの」


「おとんとおかん?」


「そう。」


「同じお墓とちゃうねんやろ」


「うん、二人ともお互いの家の所やねんけどな。
ママは定期的に行ってくれてたんやけど、
私は、うーん、踏ん切りが付かへんくて。
でもこうやってドラマも撮って、
区切りやないけど報告したいなって初めて思ってん」


「ええやん、そうやって気持ち整理出来て」









よかーまさんが赤い顔で労ってくれる。









「結構ね、すっきりしたよ。
なんか自分でも気付かへんうちに
恨んでたのかな、なんて思うたけど
やっぱり行って良かった。」


「ドラマのおかげで、そう思えたんやったら
受けて正解やったな」






.

いつの日も繋ぎ止めた幸運→←同じ時代に生まれて【JK有島】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 8人目 , 紅一点   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうみ | 作成日時:2020年2月27日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。