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輝いてた君はまた【青】 ページ34
輝いてた君はまた【青】
その後、君は僕らの仲間になった。
誰がなんと言おうと君は
ずっと僕らの仲間やったし彼も仲間やった。
彼の背負ったものも、Aちゃんが背負ったものも
僕は分かってるつもりや。
最初からAちゃんは普通の子やなかった。
それだけでも大きな宿命やのに、家庭の辛い過去と、
この事務所でのデビューまで乗ったその背中は
重くてしゃあないはず。
ただの可愛え子として生きる道は、もうない。
それをAちゃんは選んだんやから、
それを僕も応援したい。
支え合って一緒に。
……やから、Aちゃんを見てるうちに
好きになってもうたのは、誤算やったな。
この気持ちが、更に重荷になってほしくないから
僕は、僕を苦しめる方法を取っている。
僕がその引き金を引かんかったら
瓦解しない「全て」なんやったらなんてことはないよ。
これが僕の長年の我慢であり、プライド。
同じ事務所どころか、あのままやったら
失われていたかもしれない命が
今もこの場所で、大勢に希望を与えてる。
その隣に居られることを、今は喜びたい。
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月27日 11時
