今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:66,393 hit
小｜中｜大
もう二度と戻る事の無い日々 ページ29
もう二度と戻る事の無い日々【A】
遠い日々になった。
あれから何度も冬が来て、夏が来た。
私は、まだ失われた記憶のすべてを
取り戻すことは出来ていない。
ただ昏い海のように底なしの悲しみだけが
胸の奥で、揺らいでいるだけだ。
あんなに果てのないように感じた毎日は
振り返れば、2年弱の短い期間であった。
父も母も、祖父も手の届かない場所に行ってしまって
真実はうやむやになった。
私の人生は、いつからか私のものではなくなり
そして、日々の果てに私の元へ帰ってきた。
そして私は、その人生を
私を愛してくれる人々のために使うことを決めた。
私のものだ、私が決めていいはずだ。
私は、未だに私を許せない。
だから、私の人生は事務所のものであり、ファンのもの。
それのことが、今は幸せだ。
そのことより、私が
生きていると感じることが今は、ない。
いつか許せる日まで、
いつか人間に戻れる日までその日まで
私は神様を探すんだと思う。
.
前に進めない時に出逢ったのがあなたです→←君だけが足りない世界で【青】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月27日 11時
