結ばれない恋だけどずっと【青】 ページ12
結ばれない恋だけどずっと【青】
そこからは、自分といくつかの約束をした。
決して、言わへんこと。
困らせへんこと。
いつでも、味方で居ること。
今思うと、その時はまだ、余裕があったのかもしれへん。
もしかしたら、僕はAちゃんのことを
環境や見た目で、ただ何となく好きなだけで
条件が、同じような子やったら
好きになれてしまうのかもしれないなんてまだ、思うてたから。
それから僕は、試すようなつもりで
ショートヘアの、よう笑う子とばかり付き合った。
どの子のことも嫌いやなかったしほんまに好きやった。
でもそれは、Aちゃんに似ているから、好きなだけで。
身長、歯並び、声、違う所が分かるたびに、落胆した。
例え、どんなに条件を揃えても
その子達がAちゃんになることはなくて
現場に行けば、Aちゃんに会えてしまうから尚の事、恋しくて。
虚しいことが分かってしまった後は
誰の事も、好きになれへんくなった。
ええんや。
恋は、叶わない間は恋を続けられる。
壊れた時には片思いを終わらせないとあかんし。
それに壊れた時は、僕ら二人も、
みんなも全部がだめになるし。
そうやって逃げている。
もう、嫉妬とかはしなくなった。
いや、するけど、あまり心の波は動かへん。
それに、あの子は全然恋愛せえへんから
ほんまにあかんねやけど、安心してる部分もある。
Aちゃんの幸せを祈ってるはずの僕やけど
ほんまにAちゃんが幸せになるのは、怖い。
自己中すぎて、吐き気がする。
だから、せめてこの恋が終わるまでは
Aちゃんの一番近くで息をしていたい。
僕がいくら傷ついても、切なくなっても
片思いを続けられれば、充分や。
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愛と歌居たいんだ【緑】→←それが本当の愛だとは知らずに【青】
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作者名:ゆうみ | 作成日時:2020年2月27日 11時