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新世界に戻るには魚人島を経由する他海賊の通れる道は無い。



コーティング船で深海を進む間も蛇子のお陰で海王類に襲われることも無く無事魚人島にたどりつけた。


ここはもともと親父のナワバリだったと話に聞いたことがある。ただもう今ではどうやら違う海賊の名を借りているらしい。



『ビッグ・マム…親父とおなじ四皇の海賊。あんまりいい噂は聞かないけど』



大きくそびえるお菓子工場がそれを強く示していた。この国はどうしたって海賊が来てしまう国、仕方ないと言えばそれまでだ。



「おうおうおう!魚人ども人間様のお通りだそこ退けグズ!!」



だけど、いくら名前で守ったところで関係なく暴れるバカはどこにでも居るもので。

昔立ち寄った親父のナワバリの島もそうだった。



気分の悪くなるやつらだ、としばらく様子を見ていると彼らの目の前で転んだ子供に先頭の男が拳を振り上げた。



「ぶふぉっ!?」



私はフードを被り、少年の後ろから足を伸ばし男の頭を蹴り飛ばした。

フードのエンブレムを見れば男たちは縮み上がり、逃げ腰になる男の仲間たち。




『大丈夫?怪我はない?』


「あ、ありがと…お姉さん…」




「元白ひげ海賊団、黒フードだぁぁ!!」




へっぴり腰になって逃げていく男たち。
まだこの白ひげのドクロの脅威は消えてはいないようだ。いや、私程度に逃げ腰になるだなんて、新世界で直ぐに潰れてしまうであろう。

その程度の腰抜け海賊ならば別にこの国に害をなす度胸もないだろうと、放ってその場を去ろうとした時。


彼らを見逃してくれなかったのは私ではなく。





「魚人空手、唐草瓦正拳ッ!!」



『ジンベエ!!』

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(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね!嬉しい限りです!今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります!ありがとうございます!! (2023年2月7日 21時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております! (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます!私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです!今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います! (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…! これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます! (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年1月24日 15時

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