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空を飛びながら顎に下げていたマスクを口元に、上着のフードを頭に被せる。
全く、どこの海賊だか知らないけどうちの船に手を出そうなんて命知らずな連中はいくら沈めようがキリがないほどやってくる。
全くこんな日に勘弁して欲しいものだ。
「頭！空になんか影が………ひっ！人です！！人が空飛んでますっ！！」
「てめ、なぁに言ってんだ？んなわけねえだろってええええええ！？人だァ！！」
「あ、あの黒フード！まさか白ひげんとこの！」
「んだと！！まだそんな近づいてないだろ！白ひげの船から何キロ離れてると思ってんだ！」
「か、頭！！」
「今度はなんだ！」
「黒フードの野郎が消えやがった！！」
「人間がそんな簡単に消えてたま…てええええ！いねェ！？！？」
『…ここにいるよ』
さっきいた場所よりもはるか上空にいるので彼らの視界から外れただけだ。今の声も多分彼らには届いてなくて、敵海賊たちはどこへ行ったとあたふた焦っていた。
残念だったね。
白ひげに手を出そうだなんて目論んだ時点でオマエら詰みなんだよ。
足をその場で蹴りあげると、体を回転させて勢いをつけ、そのまま重力に任せて敵船に向かって落ちていく。
ドガァァァァァァン
敵船に着地する時には甲板に鋭い亀裂が走り、船はまっぷたつに割れた。
船が割れたぁあ！沈むぞおお！！
海賊たちの悲鳴はさながらさっきまでいた自船の宴と同じくらい騒がしかったが、こちらは聞くに絶えない男たちの悲鳴の合唱。
もうここに用はないと再び空に浮かび上がった。
久しぶりにやっとエースのあんな笑顔が見られたんだ。
こんな日に仕掛けようなんて野暮な真似してもらっちゃ困る。
今日だけは誰にも邪魔なんてさせない。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
