20.絶望のつづき ページ25
アオイの計画は完全に成功したと俺も思った。
シャンブルズと言い切った瞬間に聞こえた2発の銃声には、いくらなんでも早撃ちすぎないかと度肝を抜かれたくらいだ。
目の前のドフラミンゴは後ろから正確に左胸と頭を撃ち抜かれ、普通の人間なら即死であろう弾丸を浴びた。
だがその男は元々、人間ではなかった。
喜んだのは一瞬、絶望に変わるのもまた一瞬。
血も流れない、崩れ落ちないその姿と撃ち抜かれた傷跡を見てはっきりわかった。
糸人形だ。
有り得ない。
さっきまで本物だったはずだ。
…一体いつ…どのタイミングで…？
思考がまとまらないまま呆然としていれば今度は下から穴が開き、誰か上に昇ってくるのが見えた。
その影はあまりに特徴的で尚且つアイリンの背後に降り立った。
「悪い子だな、アイリン」
本物のドフラミンゴは容赦なくアイリンの頭を武装色で蹴り飛ばした。
吹き飛ばされたアイリンの体は外壁塔の壁にたたきつけられ、彼女はそのまま意識を失ったようだ。
「フッフッフ…おっかねェ女だ。
本物の俺だったら殺されてたとこだ。2年経っても体に染み付いた技術は消えねェってか」
「ミンゴおおおおお！！てめェ俺を置いて上行くなぁぁぁあ！！」
「フフフフフ選手交代だ。助かったよ、お前は下だ。」
地面に落ちた銃を拾い上げながら、手を器用に動かし、風穴の空いた糸人形を操る。
「さすがに想定外だ。
ここまでアイリンが動けるとは。
俺に牙を向けるとは。
2年かけてその牙を折ったつもりでいたんだがなァ」
「ドフラミンゴ…てめェ！！！」
「安心しろロー、殺しちゃいねェ。
アイリンはこの程度で死ぬほど弱くは無い
だが足だけで足りなかったのなら今度は腕も奪って閉じ込める！もう二度と俺に歯向かわないよう教育する！
アイリンが目を覚ましたら目の前でお前を殺してやる、ロー。
目の前で二度も守りたかった存在を失えば従順にもなるだろう」
「外道が……ッ！！」
「お前も少し、黙れ
…トレーボル」
「べへへへへへ！若が黙れって言ってるぞ！ロー！黙れだってさ！べへへへ！
痛めつけて口も聞けなくしてやろう！！べへへ！」
すまねぇ、アイリン
何が俺が守る、だ。
視界の端でぐったりと倒れる彼女の姿を見てギリっと奥歯をかみ締めた。
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葵(プロフ) - つばめさん» つばめ様コメントありがとうございます。続編でゾウ編やワノ国編も少し書けたらなと思っていますのでよろしければ今後ともこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月6日 10時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 読んでいて楽しいです この後の彼らの絡みやゾウ編ワノ国百獣海賊との決戦編などいろいろ見たいです (2022年12月5日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 朔さん» 朔様コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！今後ともこの作品を何卒よろしくお願いします！！ (2022年12月3日 8時) (レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - はじめまして！とてもおもしろいです！続きがすごく気になります！無理のないよう、これからも更新頑張ってください！応援してます^_^ (2022年12月3日 0時) (レス) @page41 id: e897ea96c1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - うささん» うさ様コメントありがとうございます！とってもありがたいお言葉励みになります！今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2022年12月1日 8時) (レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年11月16日 19時
