# ページ9
そういえばこの部活三人で続けられるのだろうか。
よく漫画とかでは五人以上いないと廃部とか言うしよ、そうならかなりピンチじゃねえか。
とりあえず聞くしかねぇよな。 オレは、少し沈黙してから、質問してみた。
すると、先輩はポケットから何かを取り出した。 よく見るとグチャグチャになった紙切れの様だ。
【契約書 部員をあと三人集めれば廃部は無くす】
オレはそこに書かれた文字を見て目を丸くした。
やはり、廃部寸前らしい。 せっかくここまでこれたのにか?
ふざけるな! あと二人もこの部にか? 入りそうな奴いるのか?
野球好きなんてだいたい野球部に入って……
まてよ……オレの脳内にはアイツの顔が浮かんできた。
「そうだっ! アイツがいるっ! 先輩! オレのダチに野球好きがいるんっすよ!」
「おお! それは嬉しいな。 よし、やったれ!」
アナタシア先輩がニコリと笑ったのが嬉しくて嬉しくて、オレはそっこうスマホを取り出し、МIEN(モイン)の画面にする。
その時は興奮してあいつが断ることなんて考えていなかった。
“お前、野球部じゃなかったらどこの部に入るつもりだ?”
送信すると、速攻既読マーク。 いまおめえ何やってんだ、とも言いたくなったが、返信を待つ。
”どうかな、俺もお前の入るとこ行こうかな〜ww“
てれん という着信音とともに返信が届く。
オレの目はいきなりギラギラに輝いた。
”今部活やってんの? 仮入部にでも行こうかな“
来たぞ、これは! オレは興奮して急いで打って送信した。
“是非そうしろ! 絶対それがいい!
それが! すぐ来い今すぐに! 場所は
東校舎二回の奥! がんばれ!”
すると、猫がおっけー! と言って、手を広げて丸を作っているスタンプが来た。
オレは振り返ってアナタシア先輩の方にその猫と同じポーズをした。
だが、アナタシア先輩は、見てなくて、すげぇ恥ずかしかったが、まぁ、シュウマイに見られてないだけ……
と、ほっとするが、シュウマイがこっちをみて、薄気味悪い笑みを浮かべてオッケーオッケーと返された。
「なんじゃシューマイ、テメ! ぬしゃあオレに文句あんかゴラァ! おん!?」
「な……ひどかぁ……一応先輩ちゃよ? 先輩にそぎゃん口調つこうたら駄目ばい!」
「おんどりゃ……なんで、博多弁じゃぁ……」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ