【期間限定！？】みかん福袋！！ (ページ16)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:3,065 hit

第八みかん・衣替えページ16

体育祭は中止となったが、そろそろ衣替えシーズンに突入。

大体の人は夏服に切り替えたり、髪の毛を切って爽やかになっている。

「イヤぁ照れますぞえー……！」

「え……みかん人間なにか変わったかな……？」

新歌ちゃんはみかん人間が爽やかになった！と言ってニコニコしているが、正直見た目的にも変わっていない気がする。

よく見ろ僕……。みかん人間のことだ。もしかしてマフラーが冷たいとかかもしれない。

てゆうか、仮面を被って暑くないのだろうか。中身は汗ダラダラなんじゃなかろうか。

うん。やっぱりこんな全身真っ黒厚着暑くないわけないな。

これは、直接に言ってみようか。

「仮面外さないの？」

「え？？」

「いや……暑くないの？」

みかんは、ぼーっとしていて聞いているのかさっぱりだ。

僕はイライラしてきたのでみかん人間の仮面に手をつける。
もう、とってやろうと思ったのだ。

「セ……セクハラァー！」

すると、無駄にかん高い声でみかんが叫んだので、僕まで驚いて、ギャーーー！と叫ぶ。

「夫人がセクハラしたぁー！」

「い……いやいやいやいやいやいや！ふざけんなよ！してないって！」

僕は変な誤解が生まれると困るので首を精一杯振って全力否定。

周りからはうわーとか、ぬろーとか声が聞こえてくる。

「馬鹿……よく言うじゃん？『シップは険悪のもと……』」

「意味ーーーーっ！！」

いや、何だシップが険悪のもとってなんだーー！

シップで転んじゃってそれが原因で険悪な雰囲気になるってことか？そうか！うん、納得ぅ。

「……？いや、つまりね……ゴメン……忘れたぁ！」

へへへ、と笑って誤魔化しているみかんが異様に腹が立つ。

つーか、忘れたのかよ！激おこふぁいなりあてぃーぷんぷんどりーむ。

「ゴメンは友を呼ぶ」

「変なことわざ作るなっ」

「おちつけ！暑いだろ！」

「あ、やっぱあついんかい！」

僕はそういったものの、自分も相当暑い。

まだ真夏でもないのに……初夏のくせに……なんてことだ……
考えすぎると混乱してきて意味分かんないことばかり脳内をかけめぐる。まるで、遅刻寸前の会社員のように。
とりあえず、机に頬杖をついて、重めのため息をはく。

ていうか、みかんの何が変わったのか分からなかったので、またみかんを見てみた。