I to U ③ (ページ25)

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ちゃんと言うページ25

お店の外に出てすぐの自販機の横に、並んで座った。

隣に座るたつを見ると、さっきのはしゃいでいたのとは違って真剣な顔。

酔ってんのかな？

気分悪くなったんかな？

A

「こんなとこで何話すん？

酔い覚ましにでも来たん？」

忠義

「ちゃう」

A
「どうしたん、たつ？」

忠義

「あんな、オレお前の事好きや言うたやろ？」

A

「う、うん」

忠義

「結構前からやねん

お前鈍いから全然気づいてへんかったけど」

あー、そういう話か…。

一気に緊張してきて、手に力が入る。

A

「うん、この間言われるまで全然知らんかった」

忠義

「やっぱそうやんな

お前鈍すぎやろ笑」

A

「そうかなぁ

たつ、いつもふざけてばっかやもん

そんなん分からへんって」

忠義

「それはそうやけど、そんなん出来んのお前の前でだけやん」

A

「そっか…」

忠義

「今も男として見てないって事も分かってんねんけど…

やっぱ諦められへんねん」

A

「……」

忠義

「ちゃんと言うわ

うん…ちゃんと言う！」

自分に言い聞かせるような言い方。

私は黙って次の言葉を待った。