石百三十五個 ページ13
急ぎ足で硫酸湖に辿り着いた
『いた・・・千空とクロム君』
遠目だけど千空とクロム君の姿を確認できた
なんとか硫酸を採集できているみたいだ
なんか少し危なっかしいが・・・
ガスマスクも正常に機能しているらしく
思わず安堵の息を吐く
『どうやら、ガスマスクは効果あったらしいね』
銀狼「そ、そうみたいだね」
『さて、私たちも手伝うよ』
銀狼「ま、待ってよ、Aちゃん！」
硫酸湖の窪みに降りていく
遅れて銀狼君も降りていくのがわかる
次の瞬間、視界の端でクロム君の足元が崩れそのまま硫酸湖へ落下していくのが見えてしまった
心臓の鼓動が一瞬で加速するのがわかった
これは非常にまずい！！
このままじゃクロム君は硫酸の泉にダイブしてしまい
ガスマスクが外れてしまう！
そうなれば毒ガスを吸ってしまう
いや、その前に硫酸で体が溶けてしまうのが先か
気づけば体は動いており
クロム君の方に手を伸ばす
いや、見るからに間に合いそうにない！
千空も駆けつけようとしているのがわかった
すると私の横を銀狼君が通りすぎ
近くにあったセンサー用に使っていた銀の槍を手にする
槍をそのままクロム君に突き出す
反射でクロム君が槍にしがみついた
ぎりぎりの所で踏み留まる銀狼君
クロム・千空「「銀狼！！」」
なんとかクロム君が落ちないギリギリを保っている
私は銀狼君の横に立ち、銀狼君が持っている槍を横から持つ
あまり意味ないかもしれないけど、何もないよりはマシだろう
銀狼「お、重い・・・」
あまりの重さに手が滑りそうになるし
手汗が止まらないし、掌が痛い
『確かに・・・これはキツイ・・・』
あまりの重さに体全体がプルプルと震える
さすがに男の子一人を槍ひとつで持ち上げるのは無理がある
思わず息があがってしまう
むしろ槍の方は大丈夫だろうか？
そこもそこで心配するところだ
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御霊t(プロフ) - ろいさん» 応援コメントありがとうございます。これからも頑張ってまいりますので、暖かい目で見守ってくださると幸いです (2020年2月10日 20時) (
レス) id: 7857b88cec (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - いや…ほんと夢主ちゃんと千空の距離感好き…応援しています！これからも頑張ってください！！ (2020年2月10日 16時) (レス) id: d96f184469 (このIDを非表示/違反報告)
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