探偵社のあの子は衝撃の人物だったみたいです

42話 ページ44

中「五大幹部会？
莫迦な」

『何ですか、それ？』

太「数年に1度、組織の超重要事項を決定する時だけ開かれる会だよ」

中「あるなら疾っくに連絡が.......」

太「理由は私が先日組織上層部にある手紙を送ったからだ
で 予言するんだけど.....」

中「な、なんだよ」

太「君は私を殺さない
どころか、懸賞金の払い主に関する情報をのありかを私に教えた上でこの部屋を出ていく
＿＿それも内股歩きのお嬢様口調でね」

中「はぁ！？」

『ふふっ...』

太「私の予言は必ず中たる知ってると思うけど」

中「この状況からか？
巫山戯る＿＿



＿＿手紙？」



目をカッと見開く中也



太「手紙の内容はこうだ
『太宰死ぼつせしむる時、汝らの凡る秘匿公にならん』」

中「.....？」



困惑する中也



中「...！！
真逆手前.....」

太「元幹部で裏切り者の私を捕縛した
だけど上層部に『太宰が死んだ組織の秘密が全部ばらされるよ』っていう手紙までついてきた」

『...成程』

太「検事局に渡れば、マフィア幹部全員100回は死刑にできる
幹部会を開くには十分すぎる脅しだ」

中「そんな脅しに日和るほどマフィアはぬるくねぇ
っていうか太宰、Aが目の前にいるのに元幹部って言っていいのかよ」

太「ああそれなら問題ない」

『既に把握済みです』

中「まじかよ
まあいい、そんなことは関係ねえ
太宰手前は死ぬ死刑だ」

太「だろうね
けどそれは幹部会の決定事項だ
決定より前に私を勝手に私刑にかけたら、独断行動で配信問題になる
罷免か、最悪処刑だ」

中「そして.....
俺が諸々の柵を振り切ってなりふり構わず手前を殺したとしても.....
手前は死ねて喜ぶだけ？」

太「ってことでやりたきゃどうぞ
ほらはやく」



中也をおちょくる太宰



太「まーだーかーなー？？」



手に持っていたナイフを投げ落とす中也



太「なんだやめるの？
『私のせいで組織を追われる中也』
ってのも素敵だったのに」

中「糞.....」

『太宰様...お怪我は？』

太「大丈夫だよ、Aちゃん」

中「.....真逆」



数分前に太宰が言った言葉を繰り返す中也
「一番は敦君についてだ」



中「ってことは、2番目の目的は＿＿
＿＿＿俺に今の最悪な選択をさせること？」

『って事になりますね(ニコッ)』

中「糞が...」

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