【リレー小説】希望と絶望、人類の【第1頁】

6.決意と眠り【エマ・ホワイト/時計】 ページ6

(,,,話が長い)



エマはあくびをしながら、そんなことを考えていた。



入学式,,,どれだけ楽しみにしていたか。しかし、予想通り入学式の話は退屈だった。



(さっさと終わらないかな,,,)



またあくびをして、もう寝てしまおうかと目を閉じる。
すると、横のいるヴァルが小声で話しかけてきた。




｢ちょっと、お姉ちゃん！寝ないでよ｣




ヴァルの話を無視して、寝ようとしたその時。




｢初めまして。人類王の娘、リリィ・アイリスでしゅっ,,,｣





(,,,噛んだ)




すると、耐えられなかったのか、ヴァルが吹き出していた。周りから、クスクスと笑う声が聞こえる。



｢ヴァル,,,汚いよ｣



｢ごめん、ごめん。耐えられなくて｣



謝るヴァルを横目で見ながら、エマはリリィを見る。
彼女は涙目になっていて、カタカタと震えていた。





(あの娘が人類王の娘か,,,入学式が終わったら、ヴァルと一緒に話しかけてみようかな)




そう決意し、エマはヴァルの声を無視して、眠りにつこうと目を閉じた。

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