【リレー小説】希望と絶望、人類の【第1頁】 (ページ24)

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24.楽しくなりそう【雪炎鈴華/魑魅零】ページ24

この学校ならきっと楽しい毎日が送れると、私は確信した。

なぜなら、まず入学式。大事なところで噛むのはちょっとあれだけど、あんな大勢の前で喋るんだ。緊張するのも無理はない。

案外おっちょこちょいだったりして…。なんて妄想を膨らませながら、長い長い入学式を終えた。

次はスタディールーム…だったかな。共同スペースの隣が教室になるということ。
スタディルーム。という命名に少しクスッ。と笑う人もいるが、私は分かりやすくていいと思う。
変にめっちゃ長い言葉で命名されるよりはよっぽどましだろう。

色々話が終わり、寮に行く。
変な部屋じゃないといいけど…

部屋につくと、ホテルのような感じの部屋が待っていた。
寮。というイメージが書き消されたような感覚だ。
棚もいくつかあったが、空っぽの物がほとんどだった。
これから好きに埋めていけ。という事なのだろうか。

その棚の中でも目に止まったのが、パジャマが入っていた棚だ。

パジャマを手に取り、広げてみる。と、ズボンがポトッと落ちる。
てっきりワンピースかと思っていたが、どうやら上下でわかれているらしい。
まぁその方が私はいいんだが。

薄い水色ベースに白いストライプの模様のもふもふなパジャマだった。

ベットでゴロゴロしたりして時間を潰していると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「あのー、女子の皆！共有スペースで女子会…始めよー！男子も、ちゃんと男子会するんだよ！」

あの異端だと暴露した…確か名前はリリィ･アイリス。だったか。が、女子を呼び集めてる。

女子会か…もしかしたらお友だちが出来るチャンス!？

『い、今いきます！』

ついて、まず一番最初に喋り始めた子がいた。

｢,,,は、初めまして。エマ・ホワイトです。これから、よろしくお願いします。｣

いっせいに視線がエマさんの元へ集まる。
エマさんは少し焦っているようにも見えた。

もしかして視線が集まったのが嫌だったのかな…

だったら。

『エマさん。こちらこそよろしくお願いします。私も自己紹介させていただきますね。私は、雪炎鈴華です。』

視線がエマさんから私へ集まる。

エマさんがこっちを見てありがとうございます。と言いたげに手を合わせている。

それに軽く笑って返す。

「じゃあ次は私が」

と言って、一人立ち上がる。
視線はその人へと移るのであった