乙女ゲームのはず？ 【wrwrd！】

バス ページ45

グルッペンの別荘までバスで行くらしい


まぁ、人数が人数やからな


まぁ、バスと言えばイベント


ヒロインの隣争奪戦


ut「涼ちゃん！一緒に座ろ！」


鬱が言ってくる


あれ？ヒロインの隣に座らんのかなと思いながら二つ返事をする


別に誰と座っても変わらんやろ


後ろから唸る声が聞こえる


何や、もうじゃんけん大会始まってたんか


tn「涼！大先生に何かされたら言ってな！？」


「え、おぉん」


tn「ほんまやで！？ちゃんと言いや！！」


「お、おん」


凄い圧力で言われる


トントンと鬱が何か言い合ってるが気にしないでバスに乗り込む


少ししてから鬱が私の隣に座る


そう言えば、鬱は酔うんやっけ？


バスに乗り込む前によい止めを飲んでいたのを見た


窓側に座るように促す


ut「涼ちゃん窓の外見たくないん？」


「そんなん鬱が酔って苦しむんやったらそんなん見んくってええわ」


立って、椅子に手を置きながら言う


鬱はバッと窓の外を見る


何や、窓の外見たくなったんか？


そう思いながら鬱の隣に座る


私は別に酔わへんし


船でスマホ触りながら回っても酔わへんくらい強いし


一寸して、じゃんけん大会が終わったんだろう


どうやらシャオロンが勝ったらしい


不人気め！という羨ましがる声が聞こえる


シャオロンは結構人気あるやろ？


疑問に思っていると、バスが走り出す


数分して鬱がしんどそうにしていた


「鬱、しんどいか？」


窓でもしんどいものはしんどいやろう


ut「うん......一寸」


一寸ちゃうやろ


「肩に寄りかかってもええで」


そう言うと、おずおずと遠慮ぎみに体を傾けるから


焦れったくて鬱の右肩を押して、私の肩に寄りかかるようにする


そして頭を撫でなる


「こうしといたるから、寝とき」


頭を撫でながら言うと、鬱は瞼をゆっくりおろす


私は鬱の頭を撫でながら窓の外を見る


晴天やなぁ


何か、通路を挟んで隣のエミさんにじっと見られたけど気にしない


何か怖いねんけど


何か私したっけ？

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