乙女ゲームのはず？ 【wrwrd！】

一目惚れ os side ページ42

あれは一目惚れやった





一年のとき、俺はいつも通り桃と喋ってた


別に好きとか恋とかやなくて、ただ友達として


廊下で歩きながら喋ってると、少し低めの綺麗な透き通った声が聞こえた


その声に釣られるようにその声の人物を見た


胸がドンｯと殴られたような感じやった


キュッ締め付けられて、もう涼のことしか考えられんくなった


名前が知りたい、君と話してみたい


そいゆう思いが胸のなかを巡った


トントンと楽しく笑顔で話してる姿に心を惹き付けられた


あぁ、こんなにも自分が臆病なんて思わんかった


今まで話す所か会ってもいない


笑えて来るほどに


でも、カフェで君を見つけた瞬間


いてもたってもいられなくて、君に話しかけた


図々しいのは分かっとる


けど、嬉しかった


照れ隠し


色んな言い訳を言うけど


本心は君が好き


ただそれだけで


君が頬に触れた


それは俺にとってはありえへん事で


ずっと遠くからしか見れなかった人に


会って話して触れて


すべてが特別やった


この時間が続けばいいとも思った


その時間がとても幸せやった





ライバルは多いけど、頑張るから


側にいさせてな

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