乙女ゲームのはず？ 【wrwrd！】

嫉妬 gr side ページ39

トントンは大丈夫か、と思い生徒会室のドアを開ける


どうせ机に伏せて寝ているだろうと思った



だが、現実は違った


gr「なっ.....！？」


「ん？生徒会長か」


涼がトントンに膝枕をしていた


gr「な、なんで膝枕を.....？」


「あぁ、お疲れのトントンに願いを叶えてやろうと思ったらトントンが膝枕って言ってな」


gr「だからってやるのか！？」


「いや、お安いご用やろ。膝枕なんて減らへんし」


gr「だがっ.......だがな！」


なんでこうも簡単に男に触れさせんねん！！


幼馴染みやから！？


なら、俺も幼馴染みやったら


...？


俺何考えとった？


「そうや、なら生徒会長も書類頑張ったらやったるわ」


gr「ほ、本当か！？」


「なんでそんな驚いとん？二言は無いで」


gr「約束だゾ！」


ついつい子供みたいに約束ごとを取り付けてしまう


桃にこんなことをしたことは無かった


「ふふっ、子供みたいやな！」


涼は微笑んで言った


胸が締め付けられるようだが、何処か温かみがある


gr「なぁ、涼....俺のことをグルッペンって呼んでくれないか？」


どうしても、名前で呼んでほしい


あの時のように


「....ええよ、グルッペン」


名前を呼ばれた瞬間、俺の心臓は速くなる


だが、トントンを見ると串を刺されたように痛い


苦しい


しかし、それよりも多い感情が


触れたい


この感情の名前は


恋


それ以外に当てはまる物がない


じゃあ、桃に抱いていた感情は？


全然違うが


似ているような、でも違うような


唯一言えるのは俺は涼が好きだ


それだけが、そして今は嫉妬


俺はトントンに嫉妬してるんだな


我ながら情けないが、負けないという感情もある


gr「なぁ、膝枕じゃなくて違う要望もいいか？」


「書類頑張ってくれるんやったらええよ」


gr「なら、今度出掛けないか？」


「え？」


gr「いつでもいい、涼の空いている時でいいから。俺の側に居てくれないな？」


告白する勇気なんて、無いのだが


それでも、側にいることは許してくれ



tn「んん......」


「お？起きたん？おはようトントン」


うん、どうしようもなくトントンが羨ましい


tn「ん、おはよう涼......あれ、グルッペン居ったん？」


少しトントンは顔を歪めながら言った


そうか、トントンもか


gr「そうだ、明日に出掛ける予定を決めよう」


「ん？ええよ」


tn「はぁ？」


少しだけ、優越感があった

カフェ だいだらぼっち様リクエスト→←イラスト貰いました！！

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