乙女ゲームのはず？ 【wrwrd！】

相談事 ページ3

待ちに待った放課後


と言ってもトントンからのお悩み相談があるんやけどな


今日は生徒会がなく、"いつも"の相談会を始める


tn「なぁ、どうしたら振り向いてくれると思う？」


トントンの好きな相手は、彼のヒロイン


恋愛戦争が激しいものだ


そりゃ攻略キャラが10何人もおれば難しいやろ


tn「ライバル多すぎんねん！」


確かに多いなぁ


「前から言っとるやろ？トントンが奥手過ぎんねん」


tn「これでもアピールしてんねんで？」


「わかりずらいんちゃうん？」


tn「そうですかねぇ？」


「そうやで、折角イケメンなんやから」


頬杖をついて微笑みながら言う


羨ましいくらいイケメンやしな


これでヒロイン以外の女子の告白断るとか


童貞とか


はえー、残念男子やな


トントンはまた朝みたいに赤面やった


なんや？赤面症なんか？


tn「......はぁ、相談受けるんは俺だけにしてな？」


「そんなん受けるのトントンだけやで」


恋愛相談なんて受けたくないわ


tn「そう言えば、桃のクラスには誰がおるんやろ？」


桃というのはヒロインの名前だ


可愛らしいな名前やなぁと思う


「チラッと見たところ鬱とグルッペンは見えたで」


tn「流石、女子にしては高身長」


「見たったのに何やねん！」


そう言ってふと空を見れば、赤色に染まっていた


「うし、帰ろか」


tn「え、もうそんな時間！？」


トントンは吃驚しながら言う


tn「遅くまで付き合ってくれたし、送ってくわ」


「別にええで、明日奢れ」


tn「奢りたくないし、女子は襲われやすいんやから」


「イケメンかよ、くそっ」


なんでヒロインはこいつに惚れへんねん！


おかん属性のイケメンやで？


こんな良い物件ないやろ


「そや、なら帰りにコンビニでお菓子買って」


tn「結局奢ることになるんやな」


呆れながらもトントンは笑う


それに釣られて私も笑った

階段注意→←高校生活

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す