ヤクザ、子供を預けられる ページ10
今日、突然クラレが子供を預かってくれと頼みに来た
クラレが頼んでくることは少なく、別にそこは問題ない
だが、その子供に問題があった
「お前、名前は？」
そう言うと、その子供は何も言わない
息をしているかも、心臓が動いているかも分からないくらい何もしなかった
ただ黒い渦が目のなかで蠢いていた
眼鏡のレンズ越しからそれが見える
取り合えず、子供の事は子供に任せた方がいい
俺は襖を勢いよく開ける
すると、三人。転がってきた
子供を預かると言ったから気になって襖越しに聞いていたのだろう
子供達が転がると同時に黒い青髪の子供はビクッと驚く
初めて動いたなぁ、なんて呑気に考える
早速子供達が質問をしていた
gr「何処から来たんだ？」
os「甘いものは好き？」
tn「そんな一気に質問したらあかんやろ！」
ほんまに、おもろいなぁ
わちゃわちゃとしていた
すると黒い青髪の子供はクスクスと笑う
どうやら、この子達にほだされたらしい
もう楽しそうに笑っていた
さすが子供たちだなと思う
gr「そうや！名前はなに？」
「名前？そんなんないで、しいて言うなら0298」
番号？
os「名前ないん？」
gr「なら俺が付けるゾ！」
tn「はぁ？グルさんなにいっとん？」
gr「番号よりも名前の方が呼びやすいだろ？」
そうやなぁ
子供たちは一生懸命考えるが、ああでもないこうでもないと討論中だ
「鬱、なんてどうや？」
os「なんでそうなったんめう？」
「02から取って鬱」
ut「鬱かぁ」
「いややったらええんやで？」
ut「いや、これがいい。」
そう言って自分の名前を確かめるように、何回も自分の名前を呼んでいた
嬉しそうに、子供のようなく屈強のない笑顔で
黒く蠢いていた渦がなくなっていた、その変わりに光と青い海のような目になっていた
どんな訳ありだろうが、一人の人間で愛される子供なのだ
この子が実験体なら、それを俺が止めるだけ
クラレに後で作戦を練るように言っておこう
この笑顔を守れるのなら、俺は何でもしよう
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心持ち - ずっと待ってます!! (2020年8月14日 2時) (
レス) id: 6c4e6d0421 (このIDを非表示/違反報告)
心持ち - 更新待ってます!ゆっくりでいいので必ず、絶対更新してください!（上から目線ですいません土下座）そしてこの作品とても好きです!話に行き詰まらなくなったら頑張って下さい (2020年8月14日 2時) (レス) id: 6c4e6d0421 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - カランコエさん» 話に息詰まって更新は今のところはしていませんが、必ず！また更新しますので暫しお待ちください！この小説を見てくださりありがとうございます！！(*^^*) (2020年4月22日 15時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
カランコエ(プロフ) - まだ、この小説を書いていますか？書いているのなら、更新等大変だと思いますけど頑張ってくださいね！面白い話をありがとうございます。 (2020年4月22日 15時) (レス) id: 6a8b756810 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - ルンバさん» いえいえ！此方こそコメントありがとうございます！(о´∀`о)凄く嬉しいです！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一縷
| 作成日時：2019年6月5日 6時
