ヤクザのお頭は子供を育てるようで

ヤクザ、オークションに行く ページ19

全然行く気になれへんかった


胸くそ悪いところに、誰が嬉んで出向くか


峨朗もあまりいいところとは思っていないが、強くは言えないらしい


まぁ、権力握ってる枢機卿が裏で組んでるからな


今俺が来てるのは奴 隷オークション場


貴族達がこぞって集まる胸くそ悪い場所だ


何故来ているのか、それはグルッペンが来たいと言っているからだ


何処でそんなことを覚えたんか


gr「仲間を増やすゾ！」


なんて言って悠々と入っていく


それに連なるように子供達が入っていく


不安しかない


そう思いながらもオークションは始まった


見ていくが、あまりいいものではない


体が傷だらけの大人や子供


グルッペンもその姿を見るのが嫌なのか、少し顔が強張っていた


司会者「次に紹介するのが此方！！二人セットです！一人は肉体労働やストレス発散に使うのも良し！もう一人は飾りに使うのもなんでもあり！最初は190万から！」


gr「.......日向さん」


「ん、いいぞ」


グルッペンは意思を決めたように俺の名前を呼ぶ


ほしいんだろう、誰に似たのやら


こうしている内に、値段がどんどんと上がってきている


まぁ、どちらも美形の子供だからな


物好きの貴族達が買うだろう


まぁ、そうはさせないが


俺の子供の初めてのおねだりだ


渡せへんで


貴族「1600万！！」


司会者「1600万！！これ以上は居ますか！？」


「1800万」


司会者「1800万！？」


貴族「チッ、2000万！！」


「3000万」


司会者「3000万！！これ以上はいませんか！？」


貴族は悔しそうにしていた


司会者「ではこれにてオークションは終わりです！！」


裏に行き、その子供を見る


檻のようなものから出されていた


躾師「おらぁ！さっさと行け！！」


鞭のようなもので叩いていた


その鞭を素手で掴む


「俺の子供を何傷つけとんねん」


そう睨みを利かせれば、躾師はすぼむ


gr「なぁ！お前達の名前はなんだ？」


いつもの言葉をグルッペンは言う


zm「好きな食べ物は？」


「こらこら、家に帰ってからゆっくりしてるときに聞いたらええ」


はーい、と間延びした声が聞こえる








「コネシマさん.......」


「大丈夫や、俺が守るから安心しぃや、ショッピ君」

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