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ヤクザ、息子が増える ページ12

一段落付いたところで俺は部屋に戻った


部屋に戻るともう夜が深いせいか子供達は寝ていた


寝顔が本当に可愛い


癒されるように心が優しくなる


鬱の頭を撫でてやると嬉しそうにふんわりと笑いながら寝る


手にすり寄ってくるのがとても愛くるしい


「もう一人にはさせん」


そう強く思う


家族を守る、何がなんでも


起こしてしまったのか、鬱の青い海のような瞳が覗かしてくる


「起こしてしまったか?」


ut「ううん、大丈夫やで」


「そっか」


会話が無くなる


だが気まずい沈黙ではなく、心地がいい


鬱の隣では子供達が寝ている


「どうや?馴染めたか?」


ut「うん、凄く楽しかった。今までこうゆうの無かったから」


「そっかぁ」


ut「なぁ?僕はこれからどうなるん?また彼処に戻らへんとあかんの?」


彼処とは実験場だろうか


「戻すわけないやろ?お前は俺の息子や、あんな危険なとこに行かすわけない」


ut「息子?」


「あぁ、もう家族や。いくらでも此処に居てエエんやで」


俺はふわりと笑う


鬱を見ると、目からポロリと涙が落ちた


ut「ほんまに、居てええの?」


「あぁ」


ut「迷惑かけるかもしれへんし、怒られる事もするで?」


「あぁ、怒るときはそれこそ家族だからだ、迷惑なんて気にしない」


ut「かぞ、く、かぁ」


鬱は噛み締めるように言う


ut「うれしい、めっちゃうれしい......!」


泣きながらも嬉しそうに言う


青い海のような瞳が、宝石のようにキラキラと輝いていた


ut「なぁ、抱きついてもいい?」


「あぁ、いつでもいいで」


そう言うと鬱が抱きついてくる


俺も抱き締める


あたたかい


ちゃんとこの子は生きていて、存在してる



gr「ん......?あ!俺も抱きつくゾ!」


起きたグルッペンが鬱と俺を抱き締めてくる


厳密に言えば、鬱を後ろから抱きついている


トントンとオスマンも起きて団子状態になった


笑い声が組に響く


あたたかくて心地の良い


朝日が昇り、障子の間から顔を除かせる


オレンジの光が俺達を照らす


空は快晴だった

ヤクザ、慌てる→←ヤクザ、訳を知る



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心持ち - ずっと待ってます!! (2020年8月14日 2時) (レス) id: 6c4e6d0421 (このIDを非表示/違反報告)
心持ち - 更新待ってます!ゆっくりでいいので必ず、絶対更新してください!(上から目線ですいません土下座)そしてこの作品とても好きです!話に行き詰まらなくなったら頑張って下さい (2020年8月14日 2時) (レス) id: 6c4e6d0421 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - カランコエさん» 話に息詰まって更新は今のところはしていませんが、必ず!また更新しますので暫しお待ちください!この小説を見てくださりありがとうございます!!(*^^*) (2020年4月22日 15時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
カランコエ(プロフ) - まだ、この小説を書いていますか?書いているのなら、更新等大変だと思いますけど頑張ってくださいね!面白い話をありがとうございます。 (2020年4月22日 15時) (レス) id: 6a8b756810 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - ルンバさん» いえいえ!此方こそコメントありがとうございます!(о´∀`о)凄く嬉しいです! (2019年9月9日 20時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一縷 | 作成日時:2019年6月5日 6時

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