好き嫌い 2 em side ページ35
カフェに着き、外が見える陽当たりが良いテーブルに案内された
べネットは嬉しそうに笑い、メニューを見る姿は非常に愛らしかった
「エーミール教授！沢山メニューがありますわ！」
べネットは小さい子供のように無邪気に言った
いつもは大人らしいべネットだが、出掛けるとこう可愛らしくなる
珍しげに見るべネットの姿に、胸の鼓動は速くなってしまう
嫌われないと、嫌いにならないと
そう思っていても実行は避けるという姑息な手しか使わなかった
そう簡単に諦めきれるのなら、どんなに楽だろうか
べネットはメニューをひとしきり見た後、店員さんを呼んだ
私は珈琲と決まっているため、べネットが言った後に言おう
そう考えていれば
「このセイロン茶と珈琲を一つずつ」
べネットは見透かしていたのか、私の注文まで言っていた
べネットは気遣いがよく出来る
流石はべネットですね、なんて思うほどべネットは長所が多い
そんな彼女に惹かれない訳はないやろ？
彼女は嫌な行動をされても怒らないし、逆にハッキリと嫌と言える
いっそ彼女に告白してフラれれば諦めが付くだろうか
避けているにも関わらず、接してくる彼女に期待をするのは男の性なのだろうか
em「べネットは、何故私が避けているにも関わらず話しかけてくれるのですか？」
その疑問がつい口から漏れてしまう
ポツリと呟いた言葉はべネットに届いてしまっただろうか
あぁ、狡い男だ。私は
憎たらしい、口から漏れてしまったのは言い訳で
決して言うつもりはなかったという言い訳だ
この言葉でべネットを傷つけてしまうかもなんて思っていたやろうに
これで嫌われただろうか
何処か心で嫌われたくないと叫んでいた
そんな悲痛な叫び声がどんどんと胸から溢れてくる
今にも泣き叫びたい程だ
べネットは私をじっと見た後、口を開いた
「私がエーミール教授を嫌いになると思いますか？」
em「えっ..........？」
その言葉は、この上なく心を満たしていった
それは小さな言葉、それは大きな言葉 em side→←好き嫌い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2049人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一縷(プロフ) - 颯真さん» あぁ！変えられたんですか？おめでとうございます（？）キスシーン波乱を巻き起こしそうですね笑いつもコメントありがとうございます！！(*´∇｀*) (2020年2月22日 12時) (
レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
颯真(プロフ) - キスシーン、ヤバくなりそう、、、めっちゃみたい（（あ、話は、変わりますが、名前をsnow@emさん推しから楓茉に変えました (2020年2月22日 7時) (レス) id: 94ac8c4fca (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - かろむさん» ありがとうございます！！鍵ですかぁ、付けておきます！教えていただき感謝です！！更新頑張りますよ〜！(*´∀｀) (2020年2月4日 19時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
かろむ(プロフ) - お気に入り登録者2000人突破おめでとうございます。更新されるたびに嬉しく思いながら拝見させて頂いております！ところでなんですが、夢用のツイッターアカウントには鍵つけした方がいいと思いますよ〜、夢好き以外の方の検索にも引っかかってしまいますし… (2020年2月4日 7時) (レス) id: e170309bc0 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - snow@emさん推しさん» ありがとうございます！！返信遅れてしまいすみません！エミさんのドや顔絶対可愛いですよねぇ(*´∇｀*) (2020年2月3日 6時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一縷
| 作成日時：2019年5月20日 14時
