22話 ページ23
『……すみません、10分で戻るので。トンにぃ、行こ？』
os「あっ……」
gr「おいっ……！」
そう言ってぴったりと張り付いて離れないトンにぃを連れて外に出る。
……2人共すんごい悲しそうな顔してたな、後で謝ろう。
『トンにぃ、大丈夫？』
tn「だめ、もうむり。」
『そか、わかった。じゃあここの教室ちょっと借りようか？』
tn「……ん。」
あぁ、やばいかも。10分で終わればいいけども。
教室の扉を閉めてトンにぃを座らせ、頭を抱え込むように抱きつく。
『どしたん？』
tn「……色々疲れたねん、」
『えぇと、書類？それなら俺……』
tn「ちゃうねん、それもやけど……俺、好きな子おるねん。」
『！？』
まじか、知らなかった……
『そ、そうなん？』
tn「……おん。その子な、めっちゃ可愛ええねん。だから周りにすんごいもてとんのに全くもって気づいてへんねん。」
『はぇ……』
tn「最近はアピールしようと思ってもな、その子の周りに色々居てガード硬いねん……」
『ほぇ……』
やばい、恋愛相談なんて経験値ゼロやし、どう返していいかわからん……
でも、せめてとぽつりぽつりと話し出すトンにぃの言葉をひとつも聞き漏らさないよう耳を傾ける。
tn「でも、好きやねん。昔からずっと。」
『そうなんか……俺、知らんかったなぁ。トンにぃ昔から好きな人おったんか。』
tn「……おん。ずっと近くにおって、そんで高校も同じで……もっと近づけると思ってんねんけどなぁ……」
『だ、大丈夫だよ。』
tn「……？」
『きっと、トンにぃなら大丈夫。だって、こんな優しいトンにぃだし、俺が女の子ならトンにぃに惚れてもおかしくないしね！』
tn「……っ！ほ、ほんま？」
『もちろん。俺はトンにぃのこと大好きやから！……だから、泣かないで、お願い。』
tn「俺、まだ好きでいていいんかな……？」
『そんな不安にならんといて、いつでも力貸すから。』
そういって抱きしめている腕の力を強める。
ぎゅーっと抱きしめて離さないように。
tn「……ありがと、なぁ……」
久しぶりにトンにぃが泣いてるのを見て焦ってしまった。
時間のことなど忘れていた。
そのくらい、大切にしなければ壊れてしまう人だったから。
……トンにぃが最後に泣いたのはいつだったっけ。まぁ、とりあえずはトンにぃが少しでも元気になってよかったなぁ。
tn(ほんま、Aは優しいなぁ……そんな優しさにつけ込んでまでもAを手に入れたいと思ってしまうのは、きっと間違いなんやろなぁ……)
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白銀狐 - マジでありがとうございますっ！続きマジで楽しみにしてます！ (2023年1月25日 18時) (
レス) @page35 id: 46fb34583d (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - きゃぁぁぁぁ！終わってないっ！！うれちぃぃい！！(逃げるどころか追いかける←) (2020年3月12日 18時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
いちま(プロフ) - TARAKOさん» めっちゃありがとうございます！！！おかげでなんとか！！ぎゃんばるやす (2020年3月12日 18時) (レス) id: 871efea391 (このIDを非表示/違反報告)
いちま(プロフ) - 虚さん» 残念！まだ終わってないですね........まだ付き合ってもらいますよ！！(逃げろ) (2020年3月12日 18時) (レス) id: 871efea391 (このIDを非表示/違反報告)
いちま(プロフ) - コメント嬉しかったから今しちまったぜ☆明日も更新しよう！（できたら） (2020年3月12日 18時) (レス) id: 871efea391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちま | 作成日時：2019年8月9日 20時
