大倉くんのヒロインにはなれない。 (ページ7)

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7.好きやねんて(t) ページ7

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好きやねんて。

俺の事。

なんで？俺めっちゃ素っ気なかったし
話してないし、態度悪いって一花にいつも言われてもわざと直さんかったのに。

普通嫌いじゃない？そんなやつ。

だから、俺のこと好きなんか聞き直したんやけど。

「好きだよ！？」って…

謎すぎる、なんで？なんで俺なんか？

やのに、Aさんはキョトンとした顔で
「なんで…？」やって。

「大倉くんのこと、すごく好きだよ。本当に。」

こんな時やのに、なんでかな。
Aさんなんか興味もないって思ってたのに

好きって言われて、嬉しかった。

分かってる、
その言い方は恋とかの好きじゃないって。

だから今は、それが余計響いたってゆうか。

大『…俺もさ…Aちゃんって呼んでいい？』

こんな事を言う日が、来るなんて。
Aちゃんにこんな気持ちにさせられるなんて。

もちろんって答えてくれたのすごい嬉しいし。

「大倉くん、、もう、帰る？」

大『なんで？』

「や…その………なんてゆうか」

チラチラと腕時計を見てはスマホを見て。
……あ〜もしかして、

大『一花。学校出たん？』

「あっ………あ、、うん…そうみたい」

Aちゃん、俺と一花のこと
めっちゃ気にしてくれるんやな。
ずっとそうやったんかな。

悪いことしてたなぁ…俺。この子に。

「どうしようか、、あ！！私の電車乗る！？」

大『えっ？』

「鉢合わせ、、したくないかなって思って…」

大『……。』

「やっ、ごめん！…なんか馴れ馴れしいよね」

大『…ううん(笑)ありがと。…乗ろっかな。
Aちゃん家まで送るわ。』

「え、、」

大『そしたら、時間差ももっと開くし。
一花とヤスとは鉢合わせへんやろうし。』

「うん…。」

Aちゃんの中で、噛み砕ききれへん気持ちも
あるやろうに、今は何も触れんとおってくれる。

Aちゃんって、どんな子なんやろ。

なんか…もっと知りたいな単純に。

大『俺歩くの早い？』

「えっ、いや、そんなことは無いよ！？」

って言いつつ、俺についてこれてなくて
ちょいちょい小走りなんやけど(笑)

Aちゃんって、どんな子なんやろ

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