40.嘘 ページ40
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大『横山くんと…付き合ってるって。…なんで…』
大『ほんま、なん?』
どうして、大倉くんがそれを
「とりあえず家入ろ?ね?」
大『はぁ…はぁ、ゴホッ』
「ほら、、大丈夫?歩ける?」
肩を貸し、大倉くんの身体を支えながら彼の部屋まで行く。家には大倉くんだけみたいで、静かだ。
「大倉くん、一花ちゃん夜になれば来てくれるからね」
大『うん…』
ごろん、とベッドに寝転ばせたけど、本当に熱が高い。測る前からわかるくらいだけど。
「ねえ、、薬…飲んでる?」
大『うん……飲んだ…』
「いつ?」
大『ちょうど4時間前かな、、』
「薬みてみるね。
空き時間が4時間ならご飯食べて飲もう。」
大『うん、、』
大倉くんがおとなしい。なんか、子供みたい。
横山先輩の時もそうだけど、素直になってくれるから
ありがたいな。いつもこうならいいのに。…って何考えてんの…!
首を振って余計な考えを飛ばす。
大『ヤス…酷いん?』
「あ…そうなの。たまたま一花ちゃんと道端で会って、一花ちゃんすごくパニックになってて。」
大『あはは、…やろうなぁ。』
「安田くん熱が39度まで上がってて、夜まで親御さんが帰らなくて1人だから、一花ちゃんそばにいるって親御さんに言っちゃったんだって。」
「大倉くんのこと、すごく心配してたけど、大倉くんの熱が安田くんより高くなかったから、安田くんを診ることにしたって。…一花ちゃんは大倉くんのことすごく心配してるんだよほんとに」
大『うん…。知ってるよ…。』
喋るのもしんどそうな大倉くん。無理にこれ以上話をさせないようにしなきゃな…。
《ピピッ、ピピッ》
「あ。体温測れた。見せて」
大『ん。』
「大倉くん……安田くんとあんまり変わらないよ」
大『マジかぁ〜…。』
「もしかして、一花ちゃんに嘘ついた?」
大『……。』
そっぽ向く大倉くん。
「なんで、、ほんとのこと言ったら絶対一花ちゃん大倉くんのとこ来てたでしょ」
大『ヤスと俺が同じくらい熱出てたら、一花の負担がおっきなるし。家またいででも同時に看病しそうやから。』
「一花ちゃん、ほんとに大倉くんに愛されてるねっ」
神様はなんでいつも、見たくない聞きたくない言いたくない事ばかりを私に押し付けるの
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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2021年8月29日 0時