大倉くんのヒロインにはなれない。 (ページ3)

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3.会話は突然にページ3

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登校時間。わたしはこの長いようで短い距離が好き。

わたしは電車通学だから、大倉くんと一花ちゃんとは会うことはないんだけど…。

ないんだけど…な

「え…一花ちゃん…？」

一「やっほ〜！おはようA！」

「どっ、どうしてっ？」

改札口をでたら、一花ちゃんが笑顔で
手を振っていて、彼女は「LINEしてんけど気づかんかったかあ〜」と言う。

LINE…？

ポッケからスマホを取り出すと
一花ちゃんから【待ってるよ〜！】とLINEが来ていた。慌てて気づかなかったことを謝ると

一「いきなりでごめんな、忠義がどうしてもって言うからさ〜〜」

え？

大『言うてないし。』

そう言った彼は、ちょっと間を置いて

大『おはよう。』と言ってくれた。

「お、お…、おっ…………」

大倉くんからのおはようが衝撃的すぎて、
声にならない自分が恥ずかしすぎる。

大『大丈夫？』

なにこいつ、って顔で心配した彼に
なんとか応えたいけど、なんか緊張するってゆうか！

「おはよう、、ございます…」

そう返すと、一花ちゃんは「ほら！忠義のせいやで！こんな縮こまってるしA！」と憎まれ口を叩く。

でも2人はいつもそんな言い合いを繰り返しながら、ずっと笑顔なんだ。

大倉くんは、一花ちゃんが好き。

一花ちゃんも…大倉くんを好きなのかも。
確信はないけど、なんとなくそう思う。

だから私は居ない方がいいってのも、わかる。
大倉くんからしたらそれは絶対そう

「あれ…一花ちゃんそれ、、ピアス？」

一「うん！忠義にもらってん！」

「そうなんだ…！かわいい〜…！」

わたしはピアスなんて開いてないから
あまりの可愛らしさに見惚れた。

大『もうそろそろ行かんと遅れるで』

大倉くんがそう言って急かした時、『おおくら〜！！』と声。

大『お〜！おはよう！！(笑)』
一「わ！久しぶり章大！」

安『一花久しぶり〜！』

目を丸くしていると、安田さん？と目が合って
はじめましてのはずなのに

安『あ…！Aちゃん…！？』と喜んだ。

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