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いちわ ページ3

桜が舞い散る春。


「あの子めっちゃ可愛くない?」

「天使じゃん」

「えっ惚れた」


みんなの注目の的となっている彼女。


彼女は白色の新しい制服を身にまとい、綺麗な髪をなびかせていた。

非の打ち所が無い完璧美少女だ。

その美少女に舞い散る桜を合わせれば誰が見ても美しいと思うだろう。





you side


「あの子めっちゃ可愛くない?」

「天使じゃん」

「えっ惚れた」


丸聞こえな声。
まぁいいや。これぐらいでいいかな。


青葉城西に入学した私がまずすることは私の存在を周りに意識させること。


そしたら、嫌でも先輩の耳に入るでしょ!


そして先輩が私のことを苦手意識してくれたらなお良し!



よし、そろそろクラス表見に行こっかな〜



周りからの視線に気づいていないフリをしてクラス表の近くまで移動する。



ちょっとまって、人多すぎない?


私の身長じゃ全然見えない…



「A…?」


「へっ?」


「良かった、やっぱりAだ」


「あきらくん!」



いやー、良かった良かった。

勇くんと英くんとは体験入部の前に再会しないとだったし!


「あっ、もしかしてクラス表見えないの?」


ふふっ、と笑いながら言う英くん。


なんか、バカにされてるみたい…


「んむむ…」


「わかったわかった。ついでに見てあげる」


「あきらくんありがと!」



英くんがスルスルっと人混みの中に紛れていく。


さーて、私の次のミッションは先輩に関わること!


どーしよっかな…


「ん、A6組」


「あきらくんは??」


「同じ」


「やったぁ!」


よし、これはやりやすくなるぞ…!


「あきらくん、一緒に教室行こ!」


「ん」


英くんと雑談をしながら教室に向かう。


「なんか教室に入るのって緊張する…」


「はいはい、入るよ」




「おっ!あの可愛い子同じクラスじゃん!」

「可愛い〜お人形さんみたい」

「友達になりたいな〜!」

「お前話しかけに行けよって!」



よっし、頑張るか。キャラ作り。

可愛いけどそれを自慢しないような、謙虚な姿勢、そして天然。誰でも気軽に絡めるような人間にならなきゃいけない。

次のミッションはこのクラスのお姫様になることかな。


「Aどした?入らないの?」

「あっ、うん入る入る!」

にわ→←せってい



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みとみ - 面白かったです!続き見てみたいので更新してくれたら嬉しいです! (2022年12月10日 13時) (レス) @page9 id: d40c103c61 (このIDを非表示/違反報告)
しう(プロフ) - 見ててとっても楽しいです!更新楽しみにしてます〜!! (2021年3月14日 4時) (レス) id: cfe68d15df (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ありがとうございます! (2020年3月10日 8時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - ルナさん» 鴇色のことですかね?でしたらときいろと読みます! (2020年3月10日 4時) (レス) id: c60763bc65 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - スミマセン、七に十に鳥の漢字の読み方を教えてください! (2020年3月8日 12時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚花 | 作成日時:2020年3月2日 21時

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