プロデューサーとゲーム ページ21
「遊木さん、ここってゲームセンターですよね？」
南雲Aは隣で荷物を下に置き、コインを入れる遊木真にそう問いかける。
「そう！買い出しついでにAちゃんもどうかな？って思ったんだけど……最近忙しそうだし」
「なるほど……ゲームは弟がたまにしているので少ししたことがありますが、この大型ゲーム機は初めて見ました」
「そうなんだ！じゃあAちゃんの初めてゲットだね！」
そうニカッと笑う遊木真。
慣れないゲームに苦戦している中、
「お、有名人さん達じゃないですか」
そう上から声が聞こえる。
そちらの方に気を取られて、その一瞬の隙をミスり、目の前にはLOSERの文字。
「ありゃ、負けちゃいましたねぇ」
Aが操作する台に片手をつき、画面を見る青髪の彼。
「あ、漣くん！」
「遊木さん、お疲れ様っす。
そして初めまして、プロデューサーさん？」
Aの方を向き、アイドルスマイルをする他校の強豪ユニット、Eveの漣ジュン。
「初めまして、巴さんにあった日に調べて覚えてます。漣ジュンさん。」
「……その覚えられ方は不服っすねぇ」
「まぁまぁ。二人とも仲良く、ね？
それより漣くんはどうしてここへ？」
「おひいさん見失ったんでその暇潰しっす。
どうせまた街をブラブラ歩いて飽きたら電話かかってくると思うんで。
それに、ゲーセン入って正解でしたし」
おひいさん、基巴日和の愚痴を少々零しながら、Aの顔を見てニヤッとする。
それに気づいた真はガタッと立ち上がり、
「だだっ、ダメだよ！Aちゃんはうちの生徒なんだから！！」
そう言ってジュンとAの間に入る。
すると、その間に入る勢いが強すぎたのか
「うわぁっ！」
真は後ろに倒れ込む。
そして倒れ込む寸前にジュンの腕も掴みジュンも前に倒れる。
二人の後ろにはA。
ガタン！
フニっ。
「……ゆ、遊木さ……、漣さ……ん……。」
Aの肩が震えている。
無理もないだろう。
真の手はAの太ももに、ジュンの手は胸に収まっていた。
二人とも状況を認識した途端勢いよく立ち上がりガバッと頭を下げる。
「ごごご、ごっ、ごめんねAちゃん！
そんなつもりじゃなくて！！！」
「責任もってあんたを幸せにする」
しかしAは恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にさせたまま、一礼して、荷物を持って立ち去って行った。
((柔らかかった……な……))
プロデューサーと坊っちゃま→←プロデューサーと料理(Music様リクエスト)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 901人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結葉(プロフ) - 更新待ってます‼ (2023年3月4日 10時) (
レス) @page30 id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - れいありすさん» コメントありがとうございます！思ったことを言葉に表すの難しいですよね。それでも伝えようとしていただけただけで本当に嬉しいですし、ありがたい気持ちでいっぱいです。不定期更新ですが完結は必ずしますのでゆっくりとお楽しみいただけると幸いです。 (2020年4月27日 11時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
れいありす(プロフ) - この物語とても面白いです!言葉では表せない位何て言うか...面白くて大好きです!更新頑張ってください!応援しています！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: 897e8a62fb (このIDを非表示/違反報告)
Music(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました (2019年11月30日 10時) (レス) id: ac04f81fab (このIDを非表示/違反報告)
矢澤こゆき(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 作者さんの更新が速すぎて驚きました｡投稿ありがとうございます!! (2019年11月24日 19時) (レス) id: 9da7dff2c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年10月13日 16時
