プロデューサーとナンパ ページ14
これはまだ、プロデューサーの南雲Aが転校してきて間もない話である。
多くの学科をもつ夢ノ咲学院、もちろん校舎も広いわけで、地図を見てもいまいち場所をつかめないでいたA。
いわゆる迷子である。
階段を上り下りしてはキョロキョロ、廊下を曲がる度にキョロキョロ。
そんな彼女に声をかけた勇者が一人。
「どうしたの？こんな所でウロウロして。
俺のファン？なら俺と一緒にお茶しない？」
三年A組、羽風薫である。
「な、どっ、えと……どちら様……ですか？
あの、職員室を探してて……」
初々しい彼女を前に百戦錬磨の男、余裕である。
「えー、せっかく俺が声掛けたのに。
君可愛いし、少しくらい遅れても大丈夫だって」
「か、かわ……？
そ、そんな私……弟の方が顔綺麗ですよ……？」
そう言われ慣れない言葉をかけられ混乱し顔を真っ赤にする彼女にも動揺することなく羽風薫は続ける。
「弟……？
まぁ男に興味ないからどうでもいいけど、それよりお茶しよ、ね？
ちょっと付き合ってくれればいいから♪」
そうして数十分くらいこのやり取りは続き、椚先生に回収されたA。
初ナンパされたAは最初のうちは混乱し、とても可愛らしい反応をしていた。
しかし、それから他の生徒たちがAに近づきすぎて、彼女も耐性がついたのか一ヶ月立つ頃にはちゃんと言い返すようになってきた。
「あ、Aちゃん！
今日のレッスンサボって遊びに行こ！
女の子が好きそうなお店見つけたんだよね。
可愛いAちゃんに似合うと思うな」
「ま、また羽風先輩ですか！
そう軽々しく可愛いと使わないでくださいと何度言ったらわかるんですか！
それだから勘違いしちゃう子だっているかもしれないのに」
「えー……。
……、Aちゃんも勘違いしちゃったと思ったからそう言うの？
そう心配しなくても、俺はAちゃんのこと大好きだよ？」
「なっ……またすぐそういうことを……。」
「否定はしないんだね」
(どっちが勘違い増やしてんだか)
Aの照れ屋な所はまだ治りそうにない。
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結葉(プロフ) - 更新待ってます‼ (2023年3月4日 10時) (
レス) @page30 id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - れいありすさん» コメントありがとうございます！思ったことを言葉に表すの難しいですよね。それでも伝えようとしていただけただけで本当に嬉しいですし、ありがたい気持ちでいっぱいです。不定期更新ですが完結は必ずしますのでゆっくりとお楽しみいただけると幸いです。 (2020年4月27日 11時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
れいありす(プロフ) - この物語とても面白いです!言葉では表せない位何て言うか...面白くて大好きです!更新頑張ってください!応援しています！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: 897e8a62fb (このIDを非表示/違反報告)
Music(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました (2019年11月30日 10時) (レス) id: ac04f81fab (このIDを非表示/違反報告)
矢澤こゆき(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 作者さんの更新が速すぎて驚きました｡投稿ありがとうございます!! (2019年11月24日 19時) (レス) id: 9da7dff2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年10月13日 16時
