六十一話 ページ13
「なんやこれ意味わからへんわぁああ」
ダイニングに侑の声が響く。
「侑、それ今の小学生の問題よ」
勉強会だ。
ダイニングに仲良く座っている彼らのほとんどが小学校、中学校の途中からこちらの世界に入ってきているためその穴埋めをするべく勉強会が開かれたのだ。
「今の小学生なんちゅー問題解いとんねん！」
そう言いながら机に顔を乗せ、文句をこぼす。
因みに、中学校の勉強まで済んでいたのは若利と太一、賢二郎、獅音の四人のみ。
逆に小学校の勉強すらできる環境でなかったのが衛輔、宮双子、覚の四人だった。
残りの三人はとりあえず小学校は卒業したらしい。
この中で特に勉学での成績が良かったのは賢二郎だった。
学校でも成績は上位だったらしく卒業前の段階で鬼偏差値の高校でも判定Aは取れていたみたいだった。
逆にどうやら合わなかったのは宮侑。
一番最初に音を上げ、掛け算どまりである。
「そもそも必要なんか、学力……」
ポロリと侑が告げる。
「直接役に立つことは無いけれど、考え方を広げる力を養ったり、語彙を増やしたりスキルに繋がるのよ。
それに潜入暗殺の場合、何が起こるかわからないから集中力や知識をつけておくべきなの。」
恐らく独り言だったんだろうが、そう返しておくとなにか納得したようにまた問題をとき始めた。
「あの、Aさん。
ここの問題って、この公式使って解けますか？」
侑につきっきりでついていると、Aの袖を賢二郎が軽く引く。
賢二郎はもう高校の問題集と参考書を何冊か積んでいる。
「あぁそれは確かにそっちでも解けるのだけれど、こっちを使った方が簡単なのよ。」
「あぁ確かに、こっちであった行程をこれだったら省けますね。ありがとうございます」
理解が早く流石だった。
そんなこんなで今日は一日中勉強三昧。
ほとんどの人が夜はすぐに寝た。
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時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - 緋絽さん» コメントありがとうございます！これからもキャラたくさん出てくる(出す予定)なので楽しみにしていただけると嬉しいです^^* (2020年2月21日 16時) (
レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
緋絽(プロフ) - めっさタイプのストーリーで度肝抜かれました。続き楽しみに待ってます。次はどこのキャラが出てくるのか、楽しみです。 (2020年2月20日 3時) (レス) id: 9dee7f56fc (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 全然大丈夫です！これからも楽しみにしてます！ (2020年1月30日 16時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - ひとみ@天かすっこさん» 返信遅くなってしまいすいません。応援ありがとうございます、励みになります。更新頑張ります^^* (2020年1月29日 23時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 1月初めから読み始めたんですけどこの話が私の好みドンピシャで、すごく好きです！これからも更新待ってるので頑張ってください！ (2020年1月25日 19時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年12月15日 23時
