海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ25)

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「ん？ちょっと待って

一人決定って、候補はいるんですか？他の島とか…？」

「はぁー？何言ってんだお前。

お前がおれの仲間になるんだよ、A」

「ハぁッ！？

え、初耳ですけど」

「あれ？言ってなかったっけ

じゃあ今言う。

A、おれの仲間になれ」

「嫌」

「えーいいじゃんかよぉ。

お前強ぇしよぉ、帽子拾ってくれたしいいヤツじゃねーか」

「絶対嫌。

私自分より弱い人の下になんかつきたくない」

「なッ！」

「私より強くなってからおいでよ、ルフィ。

また会うまでにその宝物と一緒に強くなって冒険の話でも聞かせて。

期待してます」

そう言ってAは笑って海に飛び込んだ。

「ごめんコビー、船勝手に動かしちゃって！

針路を北に向けてすすめば目的地につくよ、海軍がんばってくださいね！」

それからAは近くの島へ泳ぎ始める。

その姿を二人はただぼーっと見つめていた。

「はっ！あ、あの…ルフィさん……」

「あいつ……」

「ルフィさん……？」

「思い出した……あいつ……」

『ふーん、ルフィっていうの。

キョーミない』

『私、自分より弱い男キライだから』

『すごい、ルフィ追いつくようになってるじゃん』

『私より強くなったら遊んであげる、ルフィ』

『海賊かぁ、よくわかんないけど冒険とかするんでしょ？

話とか聞かせてよ』

『ルフィ大好きだから、期待してる』

「あいつは……Aは……」

『私はA。

はい、大事な帽子なんでしょ？

もう落としちゃだめだよ？』

「おれの大事な人だ」