海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ17)

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「いつまで騒いでいる気だい？」

Aとガープとセンゴクが談笑していると横から声をかけられる。

「おつるちゃん」

「食堂も混む時間なのにあんたらが騒いでるせいでここら一体の席に誰も座れていないじゃないか。

休憩が終わったらさっさと仕事に戻りな」

「……というわけで仕事に戻らないかん」

「Aはまだここでゆっくりしてていいぞ」

重い腰を上げ二人はAに声をかける。

「ううん、私もそろそろ出るよ。

マスターにお使い頼まれてるし」

「そうか、船を出そうか？」

「軍艦は目立つからいい。

センゴクさん、小船貸してもらえます？」

「あぁ、案内させる。

好きなのを持っていくといい、あと返さなくて構わん」

「ありがとうございます！」

「またいつでも顔出しに来なさい」

そう言ってセンゴクとガープは食堂をあとにした。

「大きくなったね、と言われても覚えてないか」

「面倒を見てもらったって教えてもらいました…えっと」

「つるだよ、おつるでもなんでも好きに呼ぶといい」

「おつるさん！」

そう呼ぶと頭に優しく手が置かれる。

「変わらないねぇ。

相変わらず可愛らしくて見てるこっちまで癒やされる。

素敵な女性に成長しているようで安心したよ」

「そう言われるのなんだか擽ったいです」

「フフ、いまからでかけるのかい？」

「はい、島に買い出しに行ってから帰ります」

「そうかい、気をつけるんだよ」

「はい！」

気持ちよく頭を撫でられながら返事をするとタイミングよく一等兵がこちらに向かってくる。

「Aさん準備が整いました、ご案内します！」

「じゃあ行きますね、おつるさん」

「またいつでもおいで」

それから一等兵に案内されて船へと向かった。