澄んだ青い空の下で【colon】

No,27 ページ31

ころんside

僕が目を覚ました場所は病室でも天国でもなかった



自分の家



誰かが運んでくれたのか？


そう思うと自分の手が誰かに握られている感覚があった


冷たくて見覚えがある


Aの手だ


運んでくれたのか


僕はダルいけど何とか上半身を起こしそっとAの頭をなでた


『ん、ころんくん？起きたんだ。良かった〜』


そう彼女は微笑んだ


「ご心配おかけしました･･･」


『本当だよ。熱あるなら学校来ちゃダメでしょ！』


何かお母さんみたいだ


「はい、すいません」


『全くもう･･･けどころんくんが無事でよかった』


「全部Aのおかげだよ。ありがとう」


『ふふ、ころんくんがいつもより素直だ』


「僕はいつも素直です！」


『えっけどお化け屋敷「あれは怖くなかったから！」あっはい』


「もう！」


ちょっとだけほっぺたを膨らませてみた


『可愛いね、ころんくん』


「可愛くない！可愛いのはAだし」


あっやばい･･･キモイって思われる
てか何言ってんの僕


『･･･････ふぇ？//』


Aの顔がどんどん赤くなっていく


『こ、ころんくん。そーいうのは冗談でも言っちゃだめだよ』


「別に冗談じゃ･･･」


だから何言ってんの僕
こっちまで恥ずかしくなってきたじゃん


『なんでころんくんまで赤面してるの。もうこの話は終わり、病人は寝なさい』


「えっはい」







その後なかなか眠れなかった



ちょっとドキドキしたかも･･･

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