貴方と共に人生を ページ9
告白は亜希子からだった。僕も亜希子が好きでたまらなかったが、勇気がなく告白できなかった。
プロポーズは、女性の夢でもあると思う。
カッコ良くプロポーズするんだ。
頑張れ、俺...。
「どうしたの？二人きりになりたいなんて...」
看護師さん達が全員病室から出た後、亜希子はすこし照れながら、僕に問いかけてきた。
「実は...」
僕は指輪をポケットに忍び込ませ、ガーベラの花束を亜希子に差し出した。
『僕と、結婚して下さい』
「亜希子の人生を、僕に任せてください。僕の全てを、一生をかけて、亜希子を幸せにして見せます。
......頼りない僕だけど、ついてきて欲しいです」
すると亜希子は言った。
『......はいっ、宜しくお願いしますっ』
亜希子は、ガーベラをもち、大粒の涙を流していた。
「貴方には、貰ってばかりね...」
「そんな、僕がしたくてしてることだから...」
僕は、彼女の涙をぬぐった。
「こんなに私を愛してくれるのは貴方だけよ」
「亜希子...有難う......愛しているよ...」
僕まで涙が出てきた。いや、プロポーズする前から溢れてしまいそうな涙が、溢れた。
「私も、愛しているわ...」
これから、どんな困難が待ち受けていようと、亜希子となら超えて行ける気がする。
「......意気地なしで、何の取り柄もない僕を、亜希子だけが愛して支えてくれた。亜希子がいたから今の僕がいるんだ。人にあんなに恋したのも、花束を贈りたいと思ったのも、結婚したいと、これからも側にいたいと思ったのも亜希子が初めてだよ...。
本当に有難う。これからも宜しくな...」
涙と共に、言葉が溢れ出た。
「私こそ、貴方がいなければ、生きる意味、生きる力をなくしていたわ。今、こうして貴方のとなりで笑っていられるのは、貴方が私を愛して、大切にし、支えてくれたからよ。
これからも、宜しくね......」
そう言って僕たちは、抱き合った。
亜希子の体は温かく、生命を感じた。
これからも、ずっと一緒だよ...。
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苺大福 - 秘密だおさん、コメントありがとうございます！「僕」は、優しい、紳士のような性格にしたかったので、そう言っていただけて嬉しいです。 (2019年2月10日 2時) (
レス) id: 7fe0549102 (このIDを非表示/違反報告)
秘密だお - 亜希子さんの年齢層がわかり辛いです。でも「僕」の優しいところがかなり好きです (2019年1月27日 10時) (レス) id: cb505d6806 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福 - 鉛豆腐屋さん、コメント有難うございます！面白いと言っていただけて良かったです！これからも頑張りますので、引き続き見ていただけると嬉しいです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: 7fe0549102 (このIDを非表示/違反報告)
鉛豆腐屋 - 亜希子さんが好きな本のことが詳しく書いてあり、とても面白かったです。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 825cd368f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年10月21日 18時
