風邪 ページ11
『っ･･･』
朝起きると頭が痛く体が熱い気がした。
『･･･大丈夫だよね･･･』
隣にはコビーくんがまだ眠っていた。私は彼を起こさないようにそっとベッドから抜け出し顔を洗いに行こうとした。
「･･･Aさん、どこ行くの？」
『顔を洗いにいこうかと･･･』
「もう少しだけ･･･一緒に寝よ？」
コビーくんが寝ぼけた顔をしながら私の腕を掴んだ。
『わ、わかった･･･』
「･･･あれ？」
目が覚めたのかぱっちりと目を開け私の顔をじっと見てきた。
『ど、どうしたの？』
「いや･･･Aさんの手がいつもより熱い気がする」
『気のせいじゃない？』
気のせいではないのだ。たぶんこれは風邪をひいている。
「いいや、気のせいじゃない。ちょっと横になって」
『大丈夫だって』
「大丈夫じゃない、ほら」
コビーくんがベッドから立ち上がると私を横抱きにしてベッドに横にした。
『ちょ、こ、コビーくん！』
「おとなしく寝てて。体温計持ってくるから」
『わ、わかった･･･』
「すぐ戻ってくるからね」
コビーくんは私の頭を撫でてから体温計を取りに一度部屋の外に出た。多分医務室に行くのだろう。
すぐに戻ってくるとは言え、熱のせいか人肌が恋しくなって涙が出てきた。
『まだかな･･･』
ガチャッ
「Aさん、お待たせしました」
『お、おかえり』
「！」
コビーくんは私の顔を見て急いで駆け寄ってきた。
「どうしたの？」
『･･･寂しかった』
「そっか･･･ごめんね、一人にして」
『ん･･･』
コビーくんは私の頭を撫でてくれた。
「はい、これ体温計」
私は体温計を受け取り脇にそれを挟んだ。
「結構熱高そうだね」
コビーくんの手が私の額に触れた。とても冷たくて気持ちよかった。
『大丈夫･･･』
「じゃないよね？」
『･･･』
ピピピピッ･･･
体温計が鳴って私は脇に挟んだ体温計を取り体温を見た。
「何度だった？」
『･･･37.5』
「本当は？」
『･･･38.5』
コビーくんがまっすぐ私の顔を見るので嘘をつけなかった。
「やっぱり高いね、つらいでしょ」
『うん･･･』
体温を見たせいか先ほどより頭が痛くなり体がだるくなり始めた。
『っ･･･はぁ･･･』
「Aさん？頭痛い？」
『い、たい･･･』
「熱高いからかな･･･何か食べないと」
『何も食べたくない･･･』
「だめ、食べないと熱も下がらないよ？」
『う･･･』
「ほら、食べよ？」
『･･･わかった』
「いい子」
(ごめんなさい続きます)
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恋依(プロフ) - 初恋をして15年……早い…コビー好きすぎました……夢が叶った気がします…… (11月13日 3時) (
レス) id: 2800c33a9f (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く続き更新してほしいです (2023年3月19日 17時) (レス) @page44 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - 自殺しようとした主人公ちゃんを止めるｺﾋﾞｰ君カッコよすぎます❤(ちなみに私もｺﾋﾞｰ君推しです🎵) (2023年1月15日 0時) (レス) @page35 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます！早めに更新出来るように頑張りますので！もうしばらくお待ちください🙏 (2022年11月23日 18時) (レス) id: 9c8b7dd3b3 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page44 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2022年8月20日 3時
