【 wrwr d 】間 違 え た ス パ イ 君【男主】

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しばらくして、新兵調査が始まった。
これが終わった者から、寮生の部屋へと案内されるらしい。

やっぱりちょっと……
どころの話じゃない。俺だって緊張するんだぞ……
俺はスパイだし…
最初でつまづいてしまうのは笑えない。
『…ふは……』
緊張して変な息が出た。しにそう、。
遂に順番が巡ってきて、俺の番。
確か……オスマン？外交官だっただろうか。
ずっと笑っていて、柔らかな雰囲気を放っている……が、何となくやばい。この人やばいな。
俺の前で、やんわりと閉じていた片方の目がうっすらと開かれる。

os「……うんうん、ふーん……」

ひい…………バレてるんだろうか……

os「うん、危ないもん持ってないめう？」

1個……たしかナイフ持ってたっけ……
……黙っとこうか。

『持ってない、です。』

1ミリも表情を動かさずに答える。

os「オッケー！君の部屋はここめう！
これからよろしくやで〜」

『はい。ありがとうこざいます……』


小さく礼をし、渡された紙の部屋を確認する。

……幹部の部屋に近い。やはり何か勘づかれているのだろうか？
……さっきの幹部……オスマンさんも…なにかありそうだ。

なんか……もう先行き不安かもしれない。
……さっきまでの楽しみはもう跡形もなく消え去った気がした。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
？？？？side

ふーん……あの子が噂のね、……

気づかれてないと思ったかな……？
勘づかれてるかぐらいは分かったかもしれない。
ふふ……

「…楽しくなりそうめう〜」

糸目の彼は、楽しげに笑っていた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『……？……寒いなぁ……』

これ、部屋に着いたA君のひとことめ。

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