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「 っ…ああああ!!おい!しっかりしろよ!!」
一人の隊士が崩れ落ちた。
最悪だ…間に合わなかった。
「 息は!?」
「 ある…っ!!」
「 今すぐに止血!!!」
……まだ生きている。
ここで止まってる暇なんてない。
上空で羽音が鳴ったのが分かった。
氷雨が飛び立っていく。
「 ……っ、ある程度止血が終わったら
そこで刀構えて絶対に動かないで。」
この人たちは、鬼に囲まれていることに気づいていない。
ここに逃げ場はないから…
私が戦わなきゃ、全員死ぬ。
肺いっぱいに空気を吸い込んだ。
「 氷の呼吸
陸ノ型 ⎯⎯
刀を振るい、必死で鬼を斬る。
二体、三体、四体…確実に首を落としていく。
避けるつもりもない攻撃により、かすり傷が全身にあったけれど、これも想定内。
私の稀血の効果で、私に攻撃が集中。男性隊士の方に鬼の意識は向いていない。
はず、だった。
「 っ、…危ない!!」
男性隊士の方に鬼の攻撃が向かった。
刀を構えるように…と言ってあるからと、一応振り向くと、
「 ……嘘でしょ、」
なんと、
丸腰で蹲っていた。
反射で飛び出し咄嗟に攻撃を止めようと手を伸ばすと、鬼の首がぐるりと回転し、不気味に…ニタァと笑みを浮かべた。
っ…やられた!!
気がつくと同時に、右腕に骨まで達する深い裂傷。
一瞬で体の熱も感覚も奪われる。
「 ……い゙っ…… 」
罠だ……私を陥れるための罠だった。
私が助けに来るのを分かって、ワザと。
一番気をつけていた右腕の怪我を呼吸で止血しつつ、刀を左手に持ち替え、歯を食いしばって踏み込んだ。
鬼の首を斬り落とした瞬間、背後から別の殺気。
無理だ…間に合わない。
せめて、受け身を…と体制を変えた、その時。
「 風の呼吸
肆ノ型 ⎯⎯ 昇上砂塵嵐 」
鋭い声と共に突風が吹き荒れ、
気がつけば後ろに居たはずの鬼は斬り刻まれていた。
「 Aッ…!!」
強く抱きかかえられ、地面を蹴る衝撃で身体が浮いた。
この場で、私のことをその呼び方で呼ぶのは
……ただ一人だけ。
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あまね(プロフ) - 好きやわー!! (1月31日 12時) (
レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
るるるん - 更新めっちゃ嬉しいです😭藤霞さんのペースで大丈夫ですよ!!ゆっくり楽しみに待ってます☺️ (1月12日 14時) (
レス) @page49 id: 9d5107cf2a (このIDを非表示/違反報告)
うおう(プロフ) - 更新うれしすぎる!体調に気をつけてください! (12月30日 12時) (
レス) @page49 id: 28c4fbadbc (このIDを非表示/違反報告)
藤霞(プロフ) - るるるん様 私生活がバタバタしておりまして…落ち着いたらまとめて更新する予定です…!絶っっ対に完結させます!頑張りますね; ; (11月2日 3時) (
レス) id: 0c8bcdfefe (このIDを非表示/違反報告)
るるるん - もう更新しない感じですか😭😭更新あること願ってます💖 (11月2日 0時) (
レス) @page45 id: a564186e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤霞 | 作成日時:2025年9月1日 22時


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