検索窓
今日:7 hit、昨日:12 hit、合計:63,930 hit

ページ12

.


「 ……はァ、調子狂うんだよ。テメェがいんとよォ。

ンなとこ突っ立ってねェでさっさと行くぞ阿呆が!」


「 は、はい…!!」



踵を返して走り出した実弥の背中を急いで追う。



幾度となく変わる街並みを見ながら走り続けていると、途端に空気が変わった。

濃い鬼の気配。

ざらついた空気が肌を刺した。



「 ……っ!」


「 居やがったなァ…テメェかッ!!」



塀と塀の間の細い道から、
四本の太く長い腕に鋭い爪、口元には乾いた血の跡がベッタリと着いている。


その顔を見た瞬間、心臓がドクンと跳ねた。



「 テメェは下がってろォ、俺がやる。」



「 援護します!」



「 はァ゙?援護だァ?
うるせェ、いいから下がってろォ!!邪魔だっつってんだろうがッ!!」



私が一歩踏み出そうとした瞬間、
隣から風が吹き荒れ、豪快な刀捌きで鬼の腕が三本宙を舞い、辺りは鬼の腕から噴射される霧に包まれた。

驚いて口元を隊服で隠すも、息は続かない。実弥の様子を見ても殺傷能力は無いと判断したようだったから、大人しく腕を下ろした。



「 お前強いなァ?柱かァ…?」


「 あァ、そうだ。」



不気味な笑顔を浮かべた鬼。

グリンと瞳が回転し、そこに記されていたのは‪



「 下弦の、弐……?」



でも、その数字は痛々しく消されていた。



「 ……チッ、糞がァ!!」



なぜ消されているのか分からないくらい…この鬼は人を喰っているのが分かる。

きっと、それ程にも下弦になれる鬼には力があるんだ。



「 ケヒッ…柱を喰えば、
俺は下弦の弐に戻れる!!!」


「 よく喋る口だぜェ。
テメェを切り刻む柱の顔だァ…黙って覚えとけやァ!!!」



実弥の怒号に鬼は顔を歪めるものの怯まず、一瞬で腕を再生させ突っ込んできた。


私にも鬼の腕が迫る。



「 氷の呼吸

弍の型 ⎯⎯ 結環(けっかん)



回転と同時に腕を一本切り落とした。

大丈夫。
私の攻撃も…通用する。


私だって首を狙える。



その時、隣から視線を感じると実弥は目を見開きこちらを向いていた。



「 氷の……呼吸、だァ……?」


「 そう、です。」


「 ……テメェで、作ったのか。」


「 はい。」



そう言うと、実弥は何とも言えない顔をして視線を逸らした。

……私ごときが、自作の呼吸を使うなって思われちゃったかな。

.

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1044人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 胡蝶しのぶ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あまね(プロフ) - 好きやわー!! (1月31日 12時) (レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
るるるん - 更新めっちゃ嬉しいです‪😭藤霞さんのペースで大丈夫ですよ!!ゆっくり楽しみに待ってます☺️ (1月12日 14時) (レス) @page49 id: 9d5107cf2a (このIDを非表示/違反報告)
うおう(プロフ) - 更新うれしすぎる!体調に気をつけてください! (12月30日 12時) (レス) @page49 id: 28c4fbadbc (このIDを非表示/違反報告)
藤霞(プロフ) - るるるん様 私生活がバタバタしておりまして…落ち着いたらまとめて更新する予定です…!絶っっ対に完結させます!頑張りますね; ; (11月2日 3時) (レス) id: 0c8bcdfefe (このIDを非表示/違反報告)
るるるん - もう更新しない感じですか😭😭更新あること願ってます💖 (11月2日 0時) (レス) @page45 id: a564186e93 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藤霞 | 作成日時:2025年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。