子供の恋愛ってよくわからないわ ページ42
妄想しながら勉強するのも飽きてきた4時間目のこと。給食を食べるのはすっげぇ久しぶりだ。
「ねぇねぇAちゃん!」
「ん?」
「これ、隣のクラスの子から!」
そう言って渡されたのは桜柄の綺麗な封筒。ハートの形のシールを剥がして封筒の中身を出す。
「わお」
中に入っていた手紙には、小学生のあらん限りの語彙力を使って書かれた愛の告白だった。つまりラブレターなんだが、これを渡されても私付き合えないわよ?
仕方ないので裏面にごめんなさいの意を子供向けにやわらかーく書いて、渡してきた女の子に差出人への返還をお願いした。
「ということがあったのさ」
「Aはモテモテなんだよね!」
私のモテモテ話を話すと、ミリオくんは私を褒めて、環くんは先を越されて悔しそうな顔で私の両端を歩く。
帰り道。ミリオくん達と雑談しながら、2人の学ラン姿を目に焼きつける。雄英に入ると体が大きくなって着れないだろうからね。
家に着くと手洗いうがいして夕飯の準備。掃除をして洗濯機を回す。干すのは帰ってきてからでヨシ!
「しもしも〜?」
『その古い言葉を使うのやめてくれやせんかね。歳を感じるから』
一通り家事を終え、クロノさんに貰ったイヤリング型携帯で彼を呼び出した。思ったけどイヤリング型携帯ってどっかの小さくなった名探偵漫画で出てたよね。私が使ってるのはあそこまで大きくはないけど。
連絡を受けて家を出て待ち合わせ場所に行くと、黒塗りの高級車から手を振るクロノさんが見えた。
「やぁやぁクロノさん。今日も綺麗なお顔でいらっしゃいますねぇ」
「Aは今日も美少女でいらっしゃいますね」
薄っぺらでもお世辞は言うものよ。私達の場合はお世辞が事実だから特に何も感じないが。()
相変わらず静かな車内でクロノさんの手を握る。なるべく良い印象を植え付けるためだ。
クロノさんが送迎してくれるのは、若が私の監視を言い渡したから。警戒されてるのは痛いほどわかるもの。
だから一生懸命仕事をする。八斎會に着いてちゃんと白衣を着て、隙あらば若が私に向ける警戒心が薄れるように行動する。
全てはいずれ来る大切な女の子のため。あの子が酷い目にあう若の計画を打ち砕くため。それを阻止するために若の信頼を勝ち取るんだ。
……まぁ、私が若に好かれたいっていう下心もあるんだが。
八斎會の仕事が終わって家で飯作りをしていると、消太お兄ちゃんが帰ってきた。
「ただいま」
「おかえり!」
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
