クロノ「将来は美人になりそうですねぇ」閻魔「襲うなよ?」クロノside ページ39
「はぁ…」
廻に聞こえないように、そっとため息をつく。
Aにイヤリングを渡し、廻に窃野達の帰還を報告したのが1時間ほど前。今は廻の執務室で補佐らしく補佐している。(?)
「アイツにイヤリングは渡したか?」
「ええ。喜んでやしたよ」
「送迎の件は」
「そっちも喜んでやしたね」
「そうか。……クロノ」
「はい」
「アイツは、あのガキは、本当にガキだと思うか?」
「……さぁ。本人がそう言ってるんだから、そうなんじゃないですかね」
私にわかるわけが無い。そう思いたいが、そうはならない何かがあの少女にはある。一見するとただの美少女。しかし1度話すとわかる妖しげな雰囲気。喋り方が身の丈に合っていない。
実は送迎の件も、それを見極めるために廻が持ち出した話だ。私と2人だけの時はどんな喋り方をするのか、本当に子供なのか、本心はどう思っているのか。それを確かめるために。
「まずどうして極道なんかになったんだ」
子供というのはよく分からないが、あの少女はもっと分からない。
────
──
ふわりと醤油の匂いがする。
片手にA用の白衣を持ち、同じような道しかない地下道を進んでいると、台所からいい匂いがした。組員の誰かが料理でもしているんだろうと思ったが、思いがけず、匂いの元に足を運んでしまった。
「てれれてててっ♪てれれてててっ♪」
聞こえてきたのは平日お昼の有名曲。どうやらAが料理をしているらしかった。
しかし、こうも無防備に楽しそうに料理しているところを見ると、先程の悩みは杞憂であったと思いたくなる。
「お味噌汁も必要だよね…。クロノさんも食べる?」
…杞憂ではなかった。
「いえ、私はいいですよ。それよりこれ」
片手に持っていた白衣を渡す。
「仕事中には着てくださいね」
「ほほう……これまた中々趣味的な…」
袖を通したり裾を掴んでサイズを確かめるA。
「ありがとう!」
満面の笑みだった。
どくん──。
……嘘だろ。
自分の中で沸き起こる何かに驚愕する。
何か、というのはただの自分騙しのカムフラージュだ。本当はわかっている。でも認めたくはない。たった一瞬の笑みで、しかも小学生。中身はきっともっと年上だろうが、それでも見た目で判断すれば犯罪的なのは間違いない。
保護者はヒーロー。故に怪しまれないよう送迎での仕事を許可したというのに。
「……勘弁してくれ」
一目惚れというやつかもしれない。
閻魔あいという個性→←関東の人は濃い味の方が好きなイメージある
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
