可愛い可愛い窃野きゅん ページ37
扉が開く。私もクロノさんもそちらに視線を向けると、傷を負った金髪青年が驚いた顔で立っている。それと、同じく傷だらけのスキンヘッドのおじさんに袋を被った変な人。
ええ、はい。
窃野トウヤ、宝生結、多部空満の3人でございます。その界隈ではゴミトリオなんて呼ばれてる3人ですね。
「ああ、帰ったんですか。若に報告は…してなさそうですね」
「こんな姿で行けないっすよ」
「わかりやした。私が報告行っときやす。それと今度から怪我の治療はコイツがやるんで」
「どうも、コイツこと閻魔Aちゃんだよ」
互いに軽く自己紹介が終わると、クロノさんが部屋を出る。私は窃野くん達のお世話をしていく。
「んー、肩が脱臼してるね。痛くないのかい宝生さん」
「少し痛むな」
「どうやら軽いものだけど…しばらくは安静にしないとダメだよ?若の個性頼らないで、普通に治さないと。ほら、固定するから横向いて」
「わかった」
意外と素直に言うことを聞いてくれるおじさんに驚きつつ、包帯をくるくると巻いていく。完成したら氷も持たせる。痛いなら冷やせばいい。
次は窃野くんの番。一見してみたところ、切り傷の方が酷く所々血が滲んでいる。こりゃあ酷いと消毒するために近づくと、私を避けるように後退る。
「怖いかい?それとも消毒はお嫌いかな?」
「いや…」
「A、そいつは少し女がダメなんだ。勘弁してやってくんねぇか」
「あら」
そっか。恋人に裏切られたからこっち側に落ちたんだっけ。そりゃあ女性不信にもなるわ。
「ごめんねぇ。それじゃあ多部くん。ちょっと来て」
大きなお口を開けてぼーっとしていた多部くんを窃野くんの前に座らせ、私が後ろから多部くんの腕を掴んで消毒液を持たせる。
必殺、二人羽織。全然必殺でもなんでもないけど。
多部くんの後ろから怪我の治療をして数分。途中多部くんが私の手を食べようとしたこと以外は特になにもなかった。良かった。
「あ、あのさ」
「んー?どしたの?」
綺麗な金髪がはらりと顔にかかる。ペストマスクもせずにこちらを見る彼は、イケメンそのものだった。
「ありがと、う…」
……
「窃野くん」
「ん?」
「抱いていいかな」
「は?」
「いやまじで目隠れイケメンイケボくんとか私の性癖どストライクなんだわ。正直理性保つのが精一杯なんだわ」
「うわ…」
「あ待ってごめん引かないで怪我が早く治るおまじない教えてあげるから許してお願い」
関東の人は濃い味の方が好きなイメージある→←医務室の医務員さん
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
