あっこれ私死ぬやつだ… ページ33
「にゃー」
「うわ可愛すぎだろ」
とある公園にて。草むらの陰に隠れていた野良猫ちゃんを見つけた。普通の野良猫ならここで逃げ出すだろうが、この子は妙に人懐っこい。可愛い。
「めんこいにゃあ…」
「にー!」
「みゃんみゃん…」
「にゃー!」
「可愛いすぎだってばよ…」
人語なんて分からないだろうに、絶妙な合いの手を入れてくる猫ちゃん。そっと抱っこすると私の手に擦り寄ってくる。もふもふで実に愉快だ。
「へぇ、随分と懐いてる猫だ」
突然後ろから声をかけられたけど、今はもふもふを堪能しているので振り向かずに答える。
「ねー、可愛いでしょ?」
「確かに、可愛いですね」
「持ち帰りたい…でもお兄ちゃんに怒られる…」
「私は持ち帰りたいものが違いやすがね」
「そうかぁ、お兄さんはナンパでもするのかい?声聞く限り矢印前髪イケメン補佐みたいなイケボだから、女の子の1人や2人、すぐに持ち帰れると思うけど」
そう、4期始まったからイケボ具合がとてもわかるあのクロノスタシスさん…
「イケメン、ですか。顔なんて見たことないでしょうに」
唐突に不穏な空気が流れ出した。お兄さんの方へ振り向くと、ペストマスクを外した状態の、目が全くもって笑っていないイケメン補佐が。
「やっと見つけやしたよ。可愛いお嬢s…待って逃げないで」
「やめて!私に乱暴する気でしょう!?エr同人みたいに!エr同人みたいに!エr同人みたいに!」
いつの日か言ったあの有名なセリフ。
「最近の小学生はエr同人なんて言葉知ってるんですか」
「いや、私が特殊なだけであるぞ」
「自分で言いやすか」
「ナイスツッコミ」
「……そういうのいいんで、猫置いてそこの車乗ってくだせえ」
補佐が指した先には、見事な黒塗りの高級車。うわぁ、ヤクザっぽーい。
私は猫ちゃんにバイバイしてその車に乗り、シートベルトをかける。補佐は何も言わないし、高級車特有の静かさで満たされている車内だから暇だ。
手持ち無沙汰に、片手で運転してる補佐のもう片方の手をきゅっと握った。特に何も言われないので、私が今気になっていることを話した。
「ねぇお兄さん、足の怪我治った?」
「えぇ、傷跡も全く残さず」
「そりゃ良かった。もし女の子とセッ…ん゛んっ…みとのまぐわいするってなったら、傷跡残ってると気味悪がる子もいるからね」
何気なく言った言葉だけど、気に入らなかったのか、補佐の手はぴくっと動いた。
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
