ちと待てやお兄さん。お口が勝手に動いてるんだけど? ページ25
「お兄さんってさ、極道さんなの?」
「…子供が、よくわかったな」
「そりゃ私、天才だから」
運動神経抜群。あいちゃんみたいな美麗な容姿。通知表はオール5。個性が無いこと以外は、絵に書いたような完璧美少女だ。
「なら自称天才。今の個性社会をどう見る?」
「うーんと?私の主観でいいのかな?」
「そうだ」
「……正直言って嫌いだね。個性の優劣で全てが決まるような世の中なんて。私の場合、個性が無いというだけで、他の分野は完璧だ。自分で言うのもなんだけどさ」
「…」
「なのに同級生達は、やれ無個性だ、やれ無能だと簡単に罵る。先生でさえ、まともに接してくれない。こんなんじゃ…」
こんなんじゃ、前世の方がまだ楽だったよ。
思わず言いそうになった最後の言葉を飲み込む。危ねぇ、自爆しそうになった。
その場が静寂に包まれる。未だに若から放たれる威圧感に怯えていると、部屋の扉が開いた。
「音本、連れて来やした」
そんな補佐の声とともに、インテリ眼鏡の音本さんが入ってくる。
「今からそこにいる奴がお前に質問する。偽りなく答えろ」
いや、偽りなくって言われても、音本さん本音を話させる個性の人だよね?そんなこと言われても意味無いと思うんやけど。
「名前は?」
「閻魔A」
「いくつだ」
「9歳」
「親戚、交友関係は?」
「父さんと母さんは豚箱。今はヒーローに引き取られて暮らしてる。そのヒーローの友人2人と、2つ上の友人が2人」
「その引き取り主のヒーローは?」
「イレイザーヘッド」
ほら、意識してないのにスラスラ出てくる。全く厄介な個性だよ本当に。
「個性は?」
「発現してないだけであるかもしれない。けどアイツが見た目で判断しろって言ってたから、地獄少女だと思うんだけど…」
「地獄少女?」
あ。やべぇ。
「地獄少女とは?」
「説明しよう!地獄少女とは、アニメが原作の人気作品で、アニメは4期、更には実写化、漫画化、パチスロ進出などをしている大人気作品なのだ!!……あ」
待って待って待って。本格的にやばい。地獄少女のアニメはこの世界に存在しないらしいからやばい。墓穴掘った。
「クロノ」
「調べてみやしたが、それらしいものは…」
「ならば嘘か?」
「嘘じゃないよ。本当だよ」
言うと、若の顔が少し歪んだ。
「…もういい。音本、全て吐かせろ」
「はい。
……お前、何を隠してる?」
やべぇんじゃねぇの?コレ→←何?この世界ってイケメンしかいないの?
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
